小田急4000形
4000形 3525列車 急行
小田原線 代々木八幡 2008年9月28日撮影

4000形(4057F) 3725列車 多摩急行 
小田原線 喜多見 2008年4月29日撮影

1.登場背景
 2007年(平成19年)に登場した通勤形車両です。地下鉄千代田線に乗り入れするための設備を備えてます。
 形式は先頭車がクハ4050形、中間車がデハ4000形、サハ4050形の3形式が用意されました。

2.車体構造
 車体はステンレス鋼製を用いオースステンレス車体が採用されました。
 先頭車は地下鉄乗り入れを考慮して、非常用貫通扉が設けられてます。先頭車の非常用貫通扉が左側にオフセットされた片開き式のプラグドアとなってます。
 10両編成路の先頭車の全長は20,150mm、その他の全長は20,000mmとなってます。
 車体幅は地下鉄乗り入れを考慮して2,770mmとなってます。
 側面乗降客用扉は各車両とも片側4カ所で、両開き式の引き戸となってます。

3.車内設備
 座席はロングシートで扉間が7人掛け、車端部は3人掛けとなってます。車いすスペースは先頭車の車掌台後方に設けられ、車椅子の利用が無い際は3人掛けの席として使用できるように収容式座席が設けられてます。(2009年(平成21年)度増備車からは収納席座席が廃止)
 各扉の上部には15インチの液晶ディスプレイを設置し、列車種別・行先、停車駅・駅構内案内図・輸送障害などの情報が表示されます。

4.機器類
 制御装置は2レベルのIGBT-VVVFインバーター制御(MAP-198-15V172形:東芝製)が採用され、1ユニットで8台の主電動機を制御します。制御方式はセンサレスベクトル制御で、純電気ブレーキ制御を備えてます。
 主電動機は出力190kWの外扇式全密閉かご形三相誘導電動機(MB-5123-A:三菱電機製)が採用され、駆動装置にはWNドライブが採用されました。
 制動装置は回生ブレーキ併用全電気式電磁直通ブレーキが採用されました。制御装置には滑走制御装置が搭載されたほか、編成全体で滑走を抑制する編成滑走制御が採用されました。基礎ブレーキは電動車が片押し式のユニットブレーキ、付随車がディスクブレーキが採用されました。
 台車は東急車輌製の軸梁式軸箱支持方式ボルスタレス台車で、電動車がTS-1033,TS-1033A(デハ4300)、付随台車がTS-1034,TS-1034A(先頭車前位)となってます。
 集電装置はシングルアーム式のPT7113-B形が採用されました。

5.主な履歴
 2007年(平成19年)9月22日より営業運転開始。

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