5000系(5022編成) 
本線 山陽塩屋 2021年10月16日撮影

5000系(5016編成) 直通特急
本線 播磨 2015年12月6日撮影

1.概要
 旧型車両を置き換えるため3000系列よりフルモデルチェンジされて登場した車両です。
編成は下記のとおりです。
←神戸三宮                                          山陽姫路→
 クモハ5000(M'c)−モハ5000(M)−サハ5500(T)−クハ5600(Tc)
 クモハ5000(M'c)−モハ5000(M)−サハ5500(T)−モハ5200(M')−モハ5200(M)−クハ5600(Tc)

2.車体構造
 車体は19m級のアルミ車体で、片側に両開き扉が3か所設けられています。
 先頭部中央に貫通扉が設けられ、貫通扉の上部にヘッドライトが設けられています。下部左右にテールライト兼標識灯が設けられています。
 先頭部左右の窓は、パノラミックウィンドウが採用され、上部左右に行先表示器と種別表示器が設けられています。

3.車内設備
 座席は、ロングシート、固定クロスシート、転換クロスシート混在となっています。

4.機器類
 制御装置は、抵抗制御(KMC-301)となっています。
 主電動機は、125kWの直流直巻き電動機(MB-3020S4)となっています。
 制動方式は、発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ(HSC-D)となっています。
 駆動方式はWN駆動方式となっています。
 台車は1,2次車が円筒案内式ダイレクトマウント空気バネ台車のKW-35B(電動車)・KW-36B(制御車)で、1,2次車の一部が軸梁式ボルスタレス台車のKW-73(電動車)・KW-74(制御車)、3次車以降が軸梁式ダイレクトマウント空気バネ台車のKW-73(電動車)・KW-74(制御車)なっています。

5.主な履歴
 1986年(昭和61年)に1次車が3両編成で登場しました。
 1988年(昭和63年)に2次車が3両編成で登場しました。また、1次車を特急運用に格上げさせるため中間附随車が製造されました。
 1990年(平成2年)に3次車が製造されました。特急の一部6連化に伴い既存編成に中間電動ユニットと附随車が組み込まれ6両固定編成が組成されました。
 1993年(平成5年)に既存の3両編成×2本を4両化するため、中間附随車として4次車が製造されました。
 1993年(平成5年)に一部の既存車両の転換クロスシート化が行われました。
 1995年(平成7年)に既存の4両編成×3本を4両化するため、中間電動車として5次車が製造されました。
 1998年(平成10年)の直通特急運行に合わせ対応工事が行われました。
 2001年(平成13年)の直通特急大幅増発に伴い4両編成×4本の中間に5030系が増結され6両編成化されました。
 2014年(平成26年)に混雑緩和のため6両編成の梅田方先頭車両のロングシート化が行われました。
 2018年(平成30年)に5004編成のリニューアル工事が行われました。抵抗制御車はSiCハイブリットモジュールを使用したIGBT-VVVFインバーターに換装されました。中間の5030系は従来の制御装置がそのまま残りました。座席は中間の5502,5235のみがクロスシートで残り4両はロングシートとなりました。前面及び側面の行先種別表示器はフルカラーLEDになりました。
 2022年(令和4年)に5006編成のリニューアル工事が行われていましたが、車庫内で脱線事故を起こし梅田方の4両が廃車となり、その他2両は保留車となっています。

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