28853
20000系(21853F) 37T 普通
伊勢崎線 西新井 2020年1月3日撮影

20000系(21853F) 37T 普通
伊勢崎線 西新井 2020年1月3日撮影

1.概要
 1988年(昭和63年)、2000系に代わる地下鉄日比谷線乗り入れ車両として登場したオールステンレス車です。

2.車体構造
 
 当時の地下鉄日比谷線乗り入れ協定に基づき、18mの車体となりました。
 車体はビートが少ない軽量ステンレスが採用されました。
 扉は片側に両開き式扉が3カ所(20050系の編成中4両は5扉)が設けられました。
 正面の大きな1枚ガラスの窓が設けられ、向かって左側に非常用扉が設けられました。
 側窓はの扉間に二組み並んだ連窓が採用されました。
 屋根上には連続一体化されたクーラーキセが設けられました。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。
 車内はホワイト系の化粧板にモスグリーンのシート、茶系の床、全体に明るく落ちついた雰囲気になっています。

4.機器類
・20000系
 制御装置はAFE主回路チョッパ制御が採用されました。
 主電動機は140kWの直流複巻電動機が採用されました。
 駆動方式は中空軸平行カルダン方式が採用されました。
・20050、20070系
 制御装置はGTO-VVVFインバーター制御が採用されました。
 主電動機は150kWのかご形三相誘導電動機が採用されました。
 駆動方式はTD平行カルダン方式が採用されました。
・共通
 制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。
 台車はSUミンデン式ボルスタレス台車のSS107(電動車)、SS007(付随車)が採用されました。

5.主な履歴
 1992年(平成4年)よりラッシュ時の混雑緩和目的で前後各2両を5扉とした20050系が製造されました。LEDの行き先表示器と車内に5扉の増設扉以外の開口上部に液晶ディスプレイが設けられました。
 1996年(平成8年)に20000系の扉は位置に戻された20070系が登場しました。パンタグラフはシングルアーム式が採用され、車内の案内表示器はLEDのスクロール式が採用されました。
 1999年(平成11年)に20050系の車内に設けられた液晶ディスプレイを維持費と劣化の問題で撤去されました。
 2000年(平成12年)に中目黒駅で発生したせり上がり脱線により21852Fの中間2両が破損し、2001年(平成13年)に代替車が製造されました。
 2010年(平成22年)頃より20050系にLEDのスクロール式案内表示器が千鳥配置で設けられました。
 2018年(平成30年)より20400系列への改造が始まりました。
 2020年(令和2年)3月で形式消滅しました。

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