6157F
6050系(6157F他6連) 62列車 区間快速
東武日光線 板荷〜下小代 2007年5月5日撮影

6050系(61201F他6連) 58列車 区間快速
伊勢崎線 梅島 2008年7月26日撮影

1.概要
 1985年(昭和60年)に野岩鉄道への乗り入れに合わせて、1964年(昭和39年)に登場した快速用車両6000系の車体を更新した日光線快速用車両です。
 形式はモハ6150形(Mc)とクハ6250形(Tc)が用意されました。
 野岩鉄道の60100系、会津鉄道の60200系は、6050系の同一設計車で、いづれも新栃木検修区に配属されて東武車と共通運用されています。

2.車体構造
 車体は20mの鋼製車体で、片側に両開き式扉が2扉設けられてます。窓は座席配置に合わせて一段下降式が7枚並んでいます。塗装は白を基本にオレンジと赤の帯、前面は窓の上下を黒く塗って一体感を持たせています。車体中央部には、自動種別行先表示装置が設置されています。

3.車内設備
 室内は、6000系を基本にしていますが、シートピッチを広げ、出入口の両側に2人掛けのロングシートを設置したため、6000系では片側9組有ったボックス席は7組に減っています。窓際には固定式のテーブルが有り、さらにその先端に折りたたみ式のテーブルが付いています。
 途中駅で分割される事が多いので、車内貫通路の上にも自動種別行先表示装置が取り付けられており誤乗防止に一役買っています。
 クハ6250形にトイレが設けられてます。

4.機器類
 主要機器はほとんど6000系から流用されてます。制御装置は日立製作所製の電動カム軸式多段制御器(MMC-HTB-10L)が流用され、駆動装置は可撓継手式中空軸平行カルダンが流用されました。主電動機は130kWの直流直巻補極補償巻線付電動機TM-63形が流用されてます。ブレーキ装置は発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)を流用、台車は電動車がTRS-63M、付随車がTRS-63Tが流用されてます。冷房装置は新たに設けられました。

5.主な履歴
 1985年(昭和60年)に完全新製車の61101Fが製造されました。
 1986年(昭和61年)にさらに完全新製車61102Fが製造され、後に61101Fと共に野岩鉄道に譲渡されました。
 1988年(昭和63年)に8編成(内1編成は野岩鉄道60100番台)が新製されました。
 1990年(平成2年)に会津鉄道用に60200系1編成が新製されましたが、外観等は変化ありません。
 1996年(平成8年)には自動連結器から電気連結器付密着連結器に変更されました。
 2001年(平成13年)頃に日光線普通運用で使用するため、モハ6150形に霜取りパンタが設けられました。
 2011年(平成23年)頃に連結面に転落防止幌が設けられました。
 2012年(平成24年)に6177F、6178Fを種車に634型「スカイツリートレイン」として改造され、同年の11月29日より特急「スカイツリートレイン」として運行されました。
 2017年(平成29年)5月11日に6158Fが廃車され、同形式初の廃車となりました。
 2019年(平成31年)11月21日に6162Fが6000系時代のツートンカラーに変更されました。
 2020年(令和2年)1月20日に6179Fが6000系時代のツートンカラーに変更されました。
 2022年(令和4年)3月11日に全車運用終了しました。

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