FILE63.後方排気の裏改造
HOME
U-jiさんと共同開発した裏改造です。(温水強制循環機構)

序章
ある日、(と言っても2001年5月6日。)私とU-jiさんと二人で後方排気雑談をしていた。
「なんか後方排気の排気ガスって生ガスっぽいよね」「ちゃんと燃えてないんじゃない?」
「2stのキャブってちゃんと気化してないってうわさがあるよね〜」
「それじゃあなおさらちゃんと燃えないジャン」「う〜んそうだね〜」
「そういえば他のマシンのキャブってもう少しホカホカしてた様な気がするな〜」
「他のマシンはエンジンの上にあるから、気化熱を奪われてもそこそこ暖かいかもね〜。」
「キャブって暖かいほうが気化しやすいはずだよね〜」
「後方排気はエンジンの熱がキャブに全くと言って良い程伝わらないので、気化熱を奪われてどんどん冷たくなっちゃうから、ちゃんと気化しない。だから温水をまわして温めてる?」
「そうかも。そもそも温水まわしてるマシンって後方排気以外見たこと無いよ」
「温めてるっていってもキャブとキャブをつないでる温水パイプっていつも生暖かい程度だからあんまり効いてないんじゃ?」
「自然対流だから、あんまり温まらないね〜」
「って事はポンプでも付けて強制対流してやれば、
キャブが温まる→気化が促進される→ガスよく燃える→パワー出る。って事?」
「これは良いかも!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言うことで・・・。
概念図。

概略図
準備

液体用ポンプ1個。12Vで動くものが望ましい。
温水パイプ1本。内径5mmのものが望ましい。長さは60cmくらいあれば十分足りる。
作業

電源を確保。(私の場合、オイルレベルゲージの配線を使用した。一番どうでも良い電源って事で)
配線
ちなみに、カプラーの中の2本の線をショートするとポンプをOFFにすることができる。
その時はオイル警告灯が点灯するのだ。(オイル警告灯がポンプOFFランプになったって事。)

キャブとエンジンをつないでいる温水パイプのキャブ側を外し、ポンプの排水側へつなぐ。
買ってきた温水パイプをキャブと、ポンプの給水側とへそれぞれつなぐ。
(注:このときポンプの給排水を逆につなぐと冷却水が漏れる可能性大)
とりあえず成果を見るために適当にぶら下げてテストランする。
ポンプ

す、すごい!低中速のトルクがぜんぜん太った。1速下のギアを使ってスムーズに走れる。
上は中速が太ったためにあまりどっかんパワーは体感できないが、スピードメーターは明らかに、
いつもの数値より上を指している。間違いなくパワーアップしている!!!!!

と言うことで、仮止めしていたポンプを実使用に耐えうる位置へ移動する。

私は、今回タンク下のガソリンコックの脇に置く事にした。
ポンプ
タイラップでハーネスに止めてるのがポンプ。振動がちょっと心配だ。
ちなみに左下から出ているピンクのホースがキャブからポンプへ流れる温水パイプだ。
また、写真には無いが、エンジンの近くをパイプが通るので、
(インテークマニホの逆付けをやってあまった)パイプを途中までかぶせてやると安心だ。
真夏は常時ONは良くないとのご指摘を受けて、スイッチをつける事にした。
電気配線図

電気配線図


ポンプOFF(スイッチON)
オイル警告灯12V3.4W0.283A42Ω発光
ポンプ----停止

ポンプON(スイッチOFF)
オイル警告灯1.5V0.05W0.036A42Ω消灯
ポンプ10.5V0.38W0.036A286Ω回転

ブレーキオイルタンクの脇にスイッチをつけてみた。
スイッチ