私はピスタチオが好きだぁ〜!!
惑星ピスタチオでございます。
大阪の劇団です。
彼らほど熱い人達はいない、と私は思っています。
もう一つ「劇団☆新感線」も好きなんですが、こっちはかなり舞台装置に力を入れ、装飾に凝っていたりします。とにかく派手です。
でも、ピスタチオはとてもシンプルな舞台です。装飾もあまりなく、大がかりな舞台装置もなし。あるのは役者の肉体のみ。ミクロな世界からマクロな世界までを彼らのパワーマイムによって表現、全てのストーリーが成り立ってゆくのです。
今は多分団員6人になってしまった筈ですが。一人何役もこなし、何万という登場人物をやり抜いたりします。目まぐるしいですが、圧巻です。
初めてピスタチオの舞台を見たのは「ロボロボ」というのでした。
近未来、人間の生活を補助する役割で開発されたロボットたち。そのロボットがある宇宙船で移動中トラブルに遇い、近くの惑星に不時着。家事のお手伝いロボや、作業用ロボ、様々な用途で作られたロボットたちがぶつかり合いをしながら、どうにかこの星から脱出して母星に帰ろう、というストーリーでした。
見た後、かなり圧倒されていた覚えがあります。パントマイムがとにかく凄い!と。肉体だけの表現でここまで面白い物が出来るんだ!と感動。結構それまでは宝塚のようなコスチュームプレイの舞台が主だった私には、かなりの衝撃でした。
この舞台を見た後からは、東京に公演が来ると足を運ぶようになりました。
団長の腹筋善之助さんの一人芝居も見にいきました。
そうそう、ここで一つ。彼らの舞台を20倍楽しむ為には、ある程度「宇宙戦艦ヤマト」や「北斗の拳」などのアニメを知っておくと良いでしょう。細かい所でそういうネタが使われております(笑い)。(実は私、そんなに「北斗の拳」に造詣が深くないので、この一人芝居の時そのネタがあった時みんな程笑えなった……ああ、悔しい)
まあ、ヤマトや北斗の拳を知らなくても充分楽しめますので、ご安心を。
彼らの舞台は、痛快娯楽アニメを見たっていう感覚なのでしょうかね。
去年見た「KNIFE」はとにかくみんな動き回ってました。この公演の前に3人脱退した為、その人の少なさを埋めるかの様に、みんなパワー前回で走っていました。そりゃ足元もフラつくよって感じに。ストーリーは壮大すぎて(?)、結局の所解決が成されないままの終わりだったんですが、それも吹っ飛んでしまう程の場面転換、ストーリー展開。見終わった後、暫く唸っておりました。友人を連れていったらいたく気に入ってくれたようで何よりです。(因みにその友人はヤマト好き)
痛感娯楽……というのとはまた別な作風で「レコンキスタ」や「大切なバカンス」というのがありました。前者はキリスト系の女子寄宿舎を舞台に描かれるお耽美な(!?)世界。しかも登場人物全て女性(!!??)。
解説しましょう。ピスタチオに当時女性は4人。あとの男性陣もまた女子学生の格好をして登場(笑い)したのです。かなり笑いました。(大和さん、あなたの籐子さんは忘れません!(笑い))
シスター(大人)役は2人の人が並んで1人という表現を取っていました。喋るのも動くのも常にピタッと引っついている2人。この表現には友人共々(さっき出てきた友人とは違うんです)感動しました。
もう一つの「大切なバカンス」は舞台をフランスの片田舎にイメージし、ちょっとハートフウォーミングなストーリーでした。ピスタチオには珍しい作品です。
しかし、この時の特筆すべき事はっ!全員全役(笑い)という事です。
全員全役、とは。その名の通り、全員が代わる代わる役をこなすのです。(そりゃ分かるってっ)
さっきまで少年をやっていた人が、次には相手役の少女にに移行(?)していたり、おばあさんになっていたり……。かなり目まぐるしい感じでしたが、笑いましたね。湖に映る影までも表現したのは印象的。
役者であり、この2作の脚本を書いた平和堂ミラノさんは残念ながらピスタチオを脱退してしまいました。今は名を代え、また新たなる舞台で活躍されているようです。
同じく脱退した佐々木蔵之助さんも舞台で活躍中の様です。(ちょっとそこまで追いきれない……)しかし、人数がわりと少ない劇団なので、主役・脇役、という様な感じではなく、どの役者もメインっていう感じでした。なので、ミラノさんや蔵之助さんが辞めてかれて、かなり私はショックでした。
でも、劇団としても彼らにしても、新たなる旅立ちと受け止めて……。
(1999.3.2)
残念ながら劇団は解散してしまいましたが、シャトナー氏はガンガン(?)活動しております。
ガンバレ〜! 応援してるぞぉーーーーー!!!
情報はアプリコットのHPでゲット出来ます〜。
(2000.10.2加筆)
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