70s


LOVE MUSIC / SERGIO MENDES & BRASIL'77(Bell)

 BRASIL'66時代に数多くの曲を取り上げて、バカラック作品と相性がいいところを見せているセルメン。

 ランバード/ポッターの作品が大半を占めるこのアルバムでも、「WAY YOU TALK」をやっています。途中でいったんテンポを落とすところが、アレンジャーとしてのセルメンの腕の見せ所でしょうか。それともディオンヌのオリジナルも同じ?ニセ外人のバーテンがいる恵比寿のラテンバー向き。





LIVING TOGETHER GROWING UP TOGETHER/5th Dimention (Bell)

 本家フィフス・ディメンジョンによるバカラックというと、「悲しみは鐘の音と共に」が有名ですが、ソウル・シティからベルに移籍した後のこの70年代レコードでは、珍しく『ロスト・ホライゾン』サントラからの曲を取り上げています。表題作がそれ。

 このサントラは、バカラック-デヴィッドチームによる初の映画ミュージカルしかもチベットものなのですが、セールス的に惨敗で、結果としてこの黄金コンビを解体させたいわくつきのもの。それをカバーして、きちんとヒットチャートに送り込むのだからボーン・ハウ流石。

 かなり複雑な展開を見せる(バカラックとしても)意欲的な曲で、キャッチーとは言い難いのですが、フィフス・ディメンジョンは実力でこなしています。アルバムとしてもちょっと地味ながら、同時期のレーベルメイトであるセルメン&ブラジル77と並ぶなかなかの好盤。


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