KELLY PRESTON

あなどれないビューティ・ネクスト・ドア

・最新ニュース

・グイネス・パルトロワがスッチーを目指すホワイト・トラッシュの女の子に扮する『A View from the Top』(2001) に出演。勝ち組スチュワーデスの役とか?

・ビリー・ボブ・ソーントン監督作品で彼がローラ・ダーンと夫婦を演じる映画、『Daddy and Them』(2001)に出演。でも、アンジェリーナ・ジョリーの怒りを買いそうなそんな映画、果たして公開されるんでしょうか

・夫が私財をつぎ込んだサイエントロジー聖典映画『バトル・フィールド・アース』(2000)に、同じく信者の彼女も出演。最低映画アワード、ラジー賞の助演女優賞にノミネートされた

・デビュー当時、『青い珊瑚礁』の主演を蹴っている

・トラボルタと結婚する前はジョージ・クルーニィ、そしてその前はチャーリー・シーンとつきあっていた


 さらさらの髪にスリムだけど出るとこは出ているスタイル。恋人にするなら、こんな女性がいいなーと男子が素直に思える「きれいなお姉さん」。子供を預けている幼稚園のきれいな保母さんや、意味もないのに男子生徒がやって来る保健室の先生といったクラスの美人。事実、『恋に溺れて』では小学校の先生という設定だった。

 しかし。この人をなめると後が恐い。さわやかそうな容姿の裏に、何ともホットなハートが潜んでいるのだから。と言っても、あくまでラブコメ・キャラなので、『危険な情事』のグレン・クローズにはならない。唐突にフランス男と恋に落ちて、田舎の婚約者を捨てちゃうとか、そういうレベルではあります。

 やっぱり恋人にするならケリー・プレストンという印象は、映画2本の「可愛い顔してベッドでは・・・」という、それこそ男子大喜びの役から来たもの。

 1本目はキャメロン・クロウの『ザ・エージェント』(96)で、トム・クルーズの婚約者であるテレビ記者の役。気が強い美人で、トムが大手のスポーツ・エージェントの会社をクビになると、さっさと彼のことを捨ててしまう。野球場で彼に再会した時、指をLの形にして、(Loser)と声に出さないで言ってみせる意地悪ぶりがよかった。

 いやな女のはずだけど、痛快な感じがして許せてしまう。トム・クルーズが婚約指輪を渡す時、ホテルで大掛かりな仕掛けまで考えたのも分かるようなお姫さま。振り回されたいタイプ。

 ベッドシーンがまた最高。トムはほとんどかしずくワンちゃんだった。事が終わって二人が裸のままでイチゴをほおばるシーンがあるが、あんな美人とそういうことをしたら最高に楽しいだろう。 

 もう1本よかったのは、グリフィン・ダンの快作、『恋に溺れて』(97)。主演はメグ・ライアンだったが、ケリーの役も良かった。田舎の天文台に勤めるマシュー・ブロデリックの(またしても!)婚約者。この人、婚約者キャラなのだろうか。「花嫁」ではないのは、結婚直前にニューヨークで知り合ったフランス人のレストラン経営者(チョッキー・カリョ)と恋に落ちたから。「直接さよならを言うのはイヤだから」と、自分の父親に別れの手紙を朗読してもらう。

 大ショックのマシュー・ブロデリックはニューヨークに渡って、チョッキー・カリョに捨てられたメグ・ライアンと二人の生活を監視&盗聴。そこで二人のベッドシーンを盗聴して、更にショックを受けてしまう。何故って、「彼女のエクスタシーはもっと控えめなはずだ!」。やっぱりここでも「ホットな」女だった。

 メグとマシューの妨害工作によって、カリョのレストランが営業停止に追い込まれると、「段ボールの家に住むことになってもいいの、あなたとセックス出来るなら」と涙。けなげなのかお好きなのか。それでもイヤらしくならないのだから、やっぱり美人はトクですね。

 『オンリー・ユー』(91)では、同じくお隣さん美人クラスのヘレン・ハントと、アンドリュー・マッカーシーを取り合った。クリスチャン・スレイターの初監督作品が収められている短編映画集、『ミュージアム・オブ・ラブ』(96)ではジェフ・ゴールドブラムの監督作に主演。

 せいぜい26〜32の間くらい、と思ったら何と62年生まれ。これだから外人の年令はよく分からない。意外と遅咲き姫なのだ。キャリアは長く、初期作品には『クリスティーン』(83)やブロンソン主演作等、B級作品が並ぶ。ひょっとしてテレビの世界では人気があったのかもしれない。

 『ツインズ』(88)でヒロインを演じて注目されてからは割と順調。ハリウッドスターが大好きなことで知られるベルサーチも、殺されるちょっと前のインタビューで彼女のセンスを誉めていた。

 『Holly man』(98)ではエディ・マーフィのお相手、『Jack Frost』(98)ではマイケル・キートンの奥さん、そして、私生活では何と!ジョン・トラボルタ夫人。今年は夫婦共演作も公開されるそうで、楽しみ。こんなきれいな嫁さんをもらったら、トラボルタも頑張らない訳にはいかないのである。

その後は

 ・サム・ライミ監督作の『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』では、引退間近の投手であるケヴィン・コスナーと恋に落ちるシングル・マザーの役。ケヴィンはケリーにベタ惚れで大絶賛、横恋慕を恐れたトラボルタがヘリコプターで撮影現場に乗り込む騒ぎがあったとか。

 ・何と『フロム・ダスク・ティル・ドーン』にも出ていました。テレビ・レポーター役?やはり夫と一緒でタランティーノ・ファミリーなんですね。

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