Raggae




1000 VOLTS OF HOLT/John Holt (Trojan)

 バカラックが好きだと言って紹介しているHPや雑誌媒体一般で、レゲエ・カバーがまったくと言っていいほど取り上げられない理由は何でしょう? 1.お洒落じゃないから 2.きりがないから 3.両方

 それなら勇気を持って私がやろうじゃないですか!(目下勉強中なので、ま、ぼちぼち)

 ジョン・ホルトのこの70年代のアルバムは、レゲエの最大の魅力であるカバー曲の妙が心ゆくまで楽しめます。ようするに、「どんな曲でもロックステディに出来る」という根性。
 バカラックのカバーは「アルフィー」。この曲はデルフォニックスのバージョンが有名ですが、もともとは黒人コーラスグループからの影響大のパラゴンズにいたホルトだけあってかなり甘味。





At Wackies/Jackie Mittoo (Alpha)

 名オムニバス『Ska au go-go!』に収録されている「Wives and lovers」のこの人バージョンは衝撃的でした。

 暴力的なほどスウィートで野蛮にもヘロヘロしている彼のエレピとオルガンの音が、私にレゲエの扉を開いたのですが、このカバーはまじでヤバイです。ヘロヘロとフリーに奏でて、バカラックを外れていったきり、二度と戻ってきません。油断していると、ラストのフェイドアウトでバカラックになってたりするのですが。

 ここで取り上げたのは、彼の没後に出た音源集。「Wives and lovers」も再演されています。今回は打ち込みをバックにしているせいか、それほど原曲からは離れていかないのですが、やっぱりミットー節。


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