恋する遺伝子
・どんな女優も一度はやらなきゃいけないと思っている「都会派キャリア・ウーマンのロマンティック・コメディ」にアシュレイ・ジャドが挑戦の巻。
・ニューヨークのキー局人気トークショウのディレクターで三十代美人シングル、親友はグチっぽい編集者のマリサ・トメイで、「どこかにいい男がいないかしらー?」で、グレック・キニアが登場。案の定「本当はイヤな男」で同棲直前に別れたはずの彼女と元サヤ。住むところも失ったジャドは、イヤイヤながらプレイボーイの(もちろんその下にはかつての恋愛に傷ついたナイーヴなハートが眠っている)ナイス・バディなヒュー・ジャックマンと、本当にイヤイヤながらなのか?というような同居へ。
・自己啓発本と『コスモポリタン』しか読まない三十代シングルらしく、「牛は一度やった雌牛とは決してやらない」という記事を見つけたジャドは、偽博士の名前でコラムを発表、それが大評判に。でも待って、グレック・キニアは元彼女のところに戻ったのだから、この法則は当てはまらないのでは?
・ヒュー・ジャックマンという人はどうにもカウボーイか狼男しか似合わないようなルックスで、『ソードフィッシュ』のハッカーとか、この映画のテレビ局勤務とかは座りが悪いのですけれども、多くの女性があの胸板にうっとりするのは分かる、私自身の好みじゃないけれど。
・ジャドも「決してOLの地平からは浮かないで、それでいてかつファンタジーを見せてくれるような値段設定やや高めニューヨーク・ブランドを上手に着回し」っていうキャラにど真ん中で当たる人ではない。そういう訳でちょっとずつ狙いが外れている惜しい映画。
・でもアシュレイ・ジャドはきれいだなーって思う。三十二歳だけれど非常にフレッシュで、大らかな魅力で。確かサルマ・ハエックの方の『フリーダ・カーロ』でリベラと不倫する女を演じるのが決まっているはず。メキシコの民族衣装と三つ編み、赤い口紅が似合いそうな華やかな口元。
・「恋の法則」や占いや女性誌のこうしたら男子にモテる!って記事に振り回され気味なあなたに、是非観ることをお勧めします。
スーベニール→性感帯チェックシート
リファランス→『恋人たちの予感』
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