愛鷹山  2003.03.30作成
本格登山シーズンを前に 前から行ってみたかった愛鷹山に出かけた。本当は愛鷹山塊の最高峰 越前岳から鋸岳、位牌岳、袴腰岳、愛鷹山と縦走したかったのだが、 結構な距離とバスの便の悪さから、今回のコースは愛鷹神社9:50〜前岳11:45〜位牌岳12:35(昼食)13:05〜いっぷく峠13:40 〜袴腰岳14:00〜愛鷹山15:00〜愛鷹林道16:15の約11Kmのコースである。

愛鷹神社の越前岳登山口には綺麗な鳥居や石碑がある。この前の林道を川上へと30分ほど歩く。 左手の大きな砂防ダムの脇の小道に入る。この道は地図にも出ていない道でなんとも分かりにくい道である。 それでもところどころにあるマーカーを確認しながら沢伝いにのぼっていく。
登山口
雪の斜面
しばらく歩くと今度は一気に尾根へ目指して急登が始まる。藪の中の小道を両側の潅木に手を掛けて体を引き上げるようにして登っていく。 向かいの斜面には結構な残雪が見える。この急斜面を1位時間も上ると前岳に着く。山頂にはそっけない山頂標があった。
前岳
前岳からの道は比較的なだらかな尾根道ではあるが利用者は少ないと見え道は分かりにくく時々巻き道を見逃したりする。 尾根道とは言え標高も高くなったせいかシャーベット状の残雪が増えてきた。谷の向こう側には富士山の裾野が僅かに見える。
雪道
富士山裾野
位牌岳
尾根道の雪を踏みながらだらだらと登ること50分で今回のコースの最高峰の位牌岳に付く。頂上は結構広いが潅木も多く見晴らしはそれほど良くない。 この日の天気ではどっちにしても景色はNGであった。 頂上には鋸岳方面の立ち入り規制の警告板が立っている。当初の希望の縦走をやっていたら寸断されてしまうところであった。
警告板
位牌岳で昼食をとる。
鋸岳
ここからはほとんど下る一方の尾根道であるが潅木の中が多く両側の見晴らしは悪そうである。 それでもいっぷく峠に来ると手前の鋸岳と重なった愛鷹連邦の最高峰 越前岳が良く見える。
やがて袴腰岳である。このあたりまで来ると今までの曇った天気がさらに怪しくなってきた。
袴腰岳
ぶな この辺りからは結構大きなぶなの木があり、地元の方が「定点観測」の札を立てている。 そのぶなの中でもひときわ大きなのが馬場平辺りにある。直径1mを超えるだろうか。
その木のそばに鹿の白骨がある。この辺りも相当数の鹿が生息しているようだ。
鹿の骨
とうとう雷が鳴り始めた。急いで下山することにする。最後の頂き 愛鷹山に到着したころから雷はますますひどくなる。 愛鷹山 一休みして下山を再開始めた途端についに雹が降り始めた。大きさ4〜5mmだろうか。雨具にぱらぱらと音を立てて降ってくる。
雨よりいいか!
幸い土砂降りにはならない。振ったり止んだりの雹の中ようやく愛鷹林道で待つバスに到着。
断面図
例により今回のルートのアップダウン。

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