サンダーボーイ

米国IDEAL社のRobot Commandoは、1961年に発売されました。斬新なデザインと豊富なアクション(前進左右回転、腕を回して砲丸投げ、頭頂部が開いてミサイル発射、目玉が回転)、そして高さ45cmという巨大さ(横幅、奥行きがあるのでかなりのボリュームです)。当時の価格は$15と高額でした。(電動のブリキロボットが$4くらい)
同時期に発売されていた同じく電動のブルドック戦車と戦わせて遊んだという話です。
日本では同じデザインで、65年頃プラモデルの「サンダーボーイ」として今井科学から数種類発売されていました。特に「ビッグサンダー」は、モーター2個を使用してリモコンで動く最高のプラモデルでした(大きさは二回りほど小さかった。目玉回転ギミックはなし。)。外見も機能も同じ両者ですが、内部構造はかなり異なります。今井科学の方は、モーターの逆回転によりギアの切り替えでアクションを実現していたのに対して、Commandoの方は、1個のモーターをワイヤーで引っ張って移動させ、ギアの切り替えを行います。Commandoのリモコンは、VOICE CONTROLと呼ばれていましたが、息でブリキ板が倒れてスイッチが入るという単純な仕組みです。電池は本体に収容(単1 3本)。
ワイヤーはリモコンのノブで引っ張るという強引なメカニズムです。


(以下は、当時の今井科学のカタログです。)