22 西武百貨店のデビットカードについての現状と今後の見通し(インタビュー)
翌1月29日、池袋の西武百貨店本部において、デビットカード担当責任者、営業企画部クラブオン課課長の広畑寿一郎氏にインタビューすることができた。前もってファクスで質問事項をお渡しし、それに基づいて資料を見ながら説明してくださったおかげで、たいへん明瞭なお話しを聞くことができた。以下にその要点を列挙し、最も最新の情報をお伝えすることにする。
Q:西武百貨店にとってのデビットカード戦略とは?
クラブオンという制度(決済方法によらず、ポイントを還元する)の戦略の一手段としての位置づけである。よって、デビットカードだけの戦略というものはない。デビットカードはあくまでも決済の一手段である。
Q:具体的なデビットカード端末設置台数は?
端末23店舗全店、660台、NECのposと接続している。3月に携帯型端末300数十台を導入。3月から名店街等でスルーパス1050台。専門店街に2500台を更に予定。Q:デビットカード使用頻度、金額等の数字は?
一日1500件・単価13000円くらいである。この数字は予想を上回った。
Q:デビットカードに関する売り場への指示・勧告等の内容は?
レジで1/25まではパンフレットを手配りした。エスカレーター等にはポスターを掲示。
社員用マニュアルは次の3冊。
1.デビットカードposレジ業務作業手順書
2.NCR winpos21 操作手順マニュアル
3.販売基本ルール別冊デビットカード編……社員全員携帯
ビデオ「デビットカード・キャッシュカードでお買物」13分……研修室等で見るもの。全店での社員研修で見せてきた。
Q:デビットカード使用に関する顧客からの質問、クレーム等の件数と内容は?各店舗からのジェイデビット一週間の動向、客店員からの声1ヶ月分をまとめた資料がある。
利用者は女性が8割。おおむね好評である。夕方忙しい時間帯にATMにならばなくていい、という利便性が一番大きい。
男性からは釣り銭の小銭がたまらなくていい、買物したいときに現金が足りないときに併用できる等の評価。
質問では、どこへいけば発行してもらえるか、手続きは? というものが多い。
一方、今導入されていない、食品対面接客部門にも、早く入れて欲しいという売り場の声がある。
雑貨のLOFTはposの仕組みが違うので入れてないが、入れてくれという声がある。
暗証番号に対する不安もある。販売員もどうやって目に触れないところへ誘導するか、ということを苦慮している。
客は暗証番号を入れるときに意識している。不安だという声は2〜3聞かれた。
Q:デビットカード使用に関する御社上層部からみた現況に対する感想は?会社としては圧倒的に喜んでもらえるシステムにブラッシュアップしていきたい。また、業界で先にスタートしたので協議会を通じて情報をオープンにしたい。全店で支払い方法として定着させたい。
Q:デビットカード暗証番号入力時におけるセキュリティの問題に関する意見は?今は「かざし」をつけている。オープンな売り場では後ろに人がいないところで打ってもらうように指導している。食品では客が並んでいる方でないところへ置く。とにかく、他の人からの距離をとってもらうことである。
キーパッドからの暗号化は協議会で決められたVISAに準ずる基準を使っている。
今使用しているキーパッドは西武が取り入れた。
ハードだけですべてが防止できるとは思わない。ATMは防犯カメラが見ている、これが心理的な防壁になっている。盗難があった際はカメラに映っている。協議会全体として、暗証番号入力の際にどういう危険があるのか、データが多くなってくればもっと対策がたてられるだろう。今は始めたばかりなので神経が行き届いているが、継続していかなければならない。人の目に頼ってだけではうまくいかないのでハード上での安全の確保も重要だ。