1997/01/31 服部克久+音楽畑オーケストラ+柳ジョージ+辛島美登里+佐藤竹善 大宮ソニックシティ大ホール
さいたまアリーナ(仮称)プレオープンイベント Move to 2000 〜服部克久音楽畑コンサート〜
1階8列22番
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●経緯

私がSLTファンだったのを知っていたからか、最近新たに「その他」服部克久を載せていたのを見つけてか、松永さん標記イベント
の2名まで入れる招待券を当選したが行けないからと言って譲って
くれた。

辛島美登里が出るということで、私のほかに市川さんも関心を示し
ていたので二人で行こうかという話もしたが、市川さんは仕事が立
て込んで来られなくなった。それを受けてSLT-MLにも振ってみたが、
話が急過ぎたためか、はたまた隣が私ということでか(^^;、誰も反
応を示さなかったため、結局一人での参加となった。

イベントそのものの趣旨は、ワールドカップサッカーの誘致に絡め
て計画ができたと思しき多目的屋内スタジアムの計画が固まって着
工したことを記念して催された模様である(私は埼玉県民でないの
で疎いのであった ^^;)。

●入場券引換

整理券である当選通知葉書から2名までの座席指定入場券への引き
換えが13:00からということで、普通の人は仕事してる時間だし、
まあ1時間くらい前に現地に到着すればそこそこ良い席が取れるだ
ろうと粗っぽく見積もって、初めての大宮ソニックシティに12:00
ごろ到着。自宅から2時間弱で来られるということは、大学へ行く
のと変わらない時間である。途中通過する戸田とあわせて、実はこ
の辺も自分の行動範囲に入れることができることを知る。

さて、12:00ごろ現地に着いて、受付開始を待つ人の列を見ると、
予想通りあまり酷いことにはなっていなくて、列の長さにして30m
くらい、人数にしてざっと一声200人くらいの列ができていた。こ
の人数がチケットになったときに200人いるうちのざっと半分が2倍
に増殖するとして300だから、ホールの横幅が40席くらいとすると
まあだいたい7〜8列目になるだろう。悪くしても10列目より後ろに
はなるまい。結構良い席である。

普段見るチケット取りの列との違いで目立つのが、並んでいる人た
ちの年齢層の広さである。服部克久のファン層を映してもいるのだ
ろうが、見た目にはいかにも地元から集まったといった感じ。竹善
の追っかけと思しき若い女性は少数派である。

引換受付開始の13:00になると、さすがに後ろには凄い人数が並ん
でいる。とは言っても、1000人にはたぶん全然届かないだろうが
(だって平日の、かつ、開演から5時間も前のお昼頃ですよ)。

引換受付、私の番。1階8列22・23番。予想通り。最終的に市川さん
が来られるかどうかを確かめに、大学へ取って返す。

メールをチェックし、市川さんが来られないことを知り、SLT-ML本
体へ「誰か来ない?」と投げてみたが、さすがにたった1時間半では
誰も反応を示さない。あきらめて一人で行くことにし、大学を出る。
そして再び大宮。時刻は18時過ぎ。

●座席

ホールの横幅は60席くらいあるようだ。ということは、当初の予想
は大きく外れていて、チケット引換の列に並んでいた人たちのほと
んどが2倍に増殖していたということになる。埼玉恐るべし(なんの
こっちゃ)。

8列目。ステージが近い。嬉しい。オーケストラの生音が聞こえる
んだろうかと期待に胸を膨らませる。ステージ上の人間も、等身大
の人間に見える距離である。

22・23番というのはちょうどステージに向かって左端のブロックの
通路脇であり、ステージ中央を見るときに遮るものが何もなくなる、
とても見やすい席である。加えて、ステージ中央のピアノに座る服
部克久の手元が見える。いい席だ。ラッキー。

●開演 - 19:02

・第1部

開演前から、ステージには幕が下りていて、その幕の表に200イン
チくらいのスクリーンが下がっている。一体何に使うのか判然とし
ないまま場内が暗くなり、スポットを浴びて女性が一人登場。

第1部の司会進行を務める、FM795のくにもとアナウンサーと名乗る。
朝早くの「トレンディーブリーズ」という番組で服部克久とともに
パーソナリティーを務めているとのこと。

第1部というのは何なのだろうと思いながら聞いていると、このイ
ベントの趣旨である、さいたまアリーナに関し、県知事の挨拶と、
西暦2000年完成予定というさいたまアリーナの概要説明のフィルム
が流れるとのこと。このイベントの趣旨を知ったのはこの瞬間であ
る。

今日のこのイベントの模様はFM795で2月11日に放送されるとのこと。

フィルム上映。いきなり200インチの大画面に県知事が登場した途
端に会場の一部が笑う。挨拶はまあごくありがちなもの。

続いて、さいたまアリーナの紹介は、孔雀が羽を休めるさまをかた
どったアリーナの建物の形状から始まって、設備の説明をひととお
りしたもの。キャラクターの鳥に当てられた声が耳についた。

・第2部

ティンパニのロール(って謂うのかしら、どどどどどどって素早く
打つあれ)とともに幕が上がる。そのまま1曲目へ。

1. オリンポスの神々へ

どこかで聞いた覚えのある曲。テレビの番組だったような気もする。

電子楽器が入っているせいか、音源の定位感がない。ピアノにはマ
イクが突っ込まれているし、ストリングスやホーンもスピーカから
聞こえる気がする。席が前の方でも両脇に寄るとスピーカに近いか
ら生音がマスクされてしまうのだろう。なんか勿体ない。

(挨拶)

ここからほとんど1曲ごとにMCが入る。「1万数千通の中から今日の
2500人が選ばれた運のよさで、宝くじでも買ったら当たるかもしれ
ませんね。」

2・3曲目の紹介。3曲目を「苺を摘む朝」と言う。

2. なつかしのプロム

(MC)

年をとると物覚えが悪くなるもので、曲紹介を間違えた。すると
「えっ、それだっけ」とばかりミュージシャンたちが慌て出す。実
は「苺を摘む朝」はもっと後で、次にやるのは「ファイナリスト」
である。

3. ファイナリスト

(MC)

埼玉では前に辺鄙なところ(三浦注:地名失念)で音楽畑コンサート
をやったときに、電車を降りて車で1時間以上揺られて現地へ行こ
うとするとどこにも地名表示がなくて大変だった。おまけに、道路
に標識がなくて会場を見つけられず同じところをぐるぐる回ったり
もした。県政の届いていないところがまだあるようである。

4. 桜草の歌

5. 苺を摘む朝

(MC)

ゲストの佐藤竹善登場。竹善と服部が一緒に仕事をするのは初めて
であるが、服部はSLTが大好きだとのこと。

次の曲はライブでやるのは初めてである。

6. FLAME

何度聞いても覚えられない、私にとって印象の薄い(CD買ってない
からか ^^;)この曲。オーケストラアレンジされた荘厳な伴奏に乗
せて竹善のボーカルが冴える。といっても、音楽畑オーケストラに
はポップスのバンドと同じ電子楽器のセットも含まれているので、
実際には4月1日にやった武道館公演とあまり変わらないバンドの構
成(ストリングスが6人増えてホーンが2人増えてギターが減った感
じ)ではある。武道館公演のころはまだなかったこの曲に関してそ
ういう感想を持つ辺り、やっぱり印象が薄い。

ポップスやAORをオーケストラアレンジにして聞かせてしまう服部
の懐の深さを感じる。

(MC)

普段SingLikeTalkingでやっているようなバンドに比べて、弦が鳴っ
ていると、竹善は背中に鳥肌を立てながら、観客そっちのけで、贅
沢なカラオケ屋にいるような感じに浸りながら気持ちよく歌ってい
る。

次の曲は、ビートルズを解散してマッカートニーが作ったバンドの
曲。竹善はビートルズの曲の中ではマッカートニーの優しいメロディー
の曲が気に入っている。

7. Blue Bird (Wings)

Coffee Breakという男声2人女声2人のコーラスが入る。

(MC)

竹善はさいたまアリーナの紹介フィルムを楽屋で見ながら、不埒な
ことを考えた。最大37000人収容のさいたまアリーナは重量15000ト
ンの可動ブロックを動かして最小5000席まで小さくできる。さらに、
コンサート向けに仕切りをつけてもっと小さくすることもできる。
そうすると、SLTがライブをやるのにちょうどよい大きさになるの
で、37000人も入らなくても「さいたまアリーナでライブやるんだ」
と田舎の人には自慢できる。

8. Just Once (Quincy Jones)

(MC)

竹善に代わって辛島登場。

辛島は音楽畑コンサートに何回か出演している。辛島の風邪はどう
やら直ったようである。辛島の体調を気遣う服部に辛島「なんかお
父さんみたいですね。」

辛島の曲は結構込み入っていて、ピアノが忙しい。新潟でやった夕
陽コンサートのときは風で楽譜がめくれてしまって大変だったが、
今回は風が吹いていないので間違えたときのエクスキューズが全然
ない。

9. 愛すること

10. 地図のない地球(ほし)

11. あなたの愛になりたい

辛島、上手い。すごく上手いんだけど、でも、谷村と違って、私が
はまる要素は見えないんだ。MCが優等生的で人間辛島が見えてこな
いからか。

辛島に代わって、柳登場。前の二人と違って、紹介して呼び入れる
のでなく、いきなり曲が始まって歌いながら出てくる。

12. Too Young

柳はあまり私には馴染みがないのだが、気持ちよく入ってくる歌声。
よくこなれていて、伊達に長くやっていないと感じさせる上手さが
ある。

(MC)

服部の音楽畑コンサートには柳はよく参加する。

柳が服部を「先生、先生」と慕うのがほほえましい。こういうとこ
ろにも服部の懐の深さを感じる。

13. いとしき日々

14. 愛さずにいられない (Ray Charles)

(MC)

辛島と竹善が楽譜を手に登場。竹善「ドリフの合唱隊みたい」に服
部ずっこける。

15. カラー・メドレー

埼玉=「彩の国」に因んで、色に関する曲のメドレー。柳・辛島・
竹善の3人で歌う「Over the rainbow」から始まる。「Over...」が
終わると3人は袖へ引っ込み、歌のほとんどはCoffee Breakが歌う。

途中、ソロで竹善が「ワインレッドの心」、辛島が「桃色吐息」を
歌う。ほかにもデュエットで数曲(1節ずつ)。柳も何かやったけど
あまり覚えていない(_ _)。

メドレーの最後に、Star Warsのテーマからまた3人が歌う「Over
the rainbow」に戻って終わり。この時、コチンコチンに緊張して
いる竹善。

「Over...」に限っては竹善や柳の声域に合わないらしく、結構苦
しそうに歌う。声もあまり出ず、辛島とコーラスだけが目立つ。ユ
ニゾンにしないでずらせばいいのに。

終わって、拍手に送られて竹善、辛島、柳、Coffee Breakが退場。

16. 自由の大地

以上、16曲

●終演 - 21:30頃か

オーケストラの厚い音。3人の実力派ゲストアーチストの豪華な歌
声。

いい。これ以外にあまり言葉が浮かんでこない。ひたすら余韻に浸
りながら帰宅。松永さんに感謝。

以上

1997/01/31 25:43


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