1997/08/21 SING LIKE TALKING きゅりあん
CONCERT TOUR "AMUSEMENT POCKET '97"
SB列 29番
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●開演前

大学にいて、夕方まで呆けていた。気付いたら、17:45だった。し
まった、きゅりあんでコンサートがあるのをすっかり忘れていた。
あれっ、開演何時だっけ……なに、18:30! どひゃー。とにかく慌
てて大学を出る。

呆けていたものだから、頭が回っていない。開演が遅れることを祈
りながら最寄りの駅へ向かう。きゅりあんってどこにあったっけ。
大井町だ。大井町ってどうやって行けばいいんだっけ。新大久保で
路線図見れば分かるか。JRだけで行けた、はず、だよな、確か。

大井町にたどり着いたときは18:29。開演遅れてますように、と、
再び祈りながら駅を出てきゅりあんへ急ぐ。……と、どこかで見た
ような大柄な人影。加山さんである。ああ、間に合ったみたいだ。

●座席

発売日にきゅりあんに徹夜で並んで獲た席は、前から2列目の右側
通路脇である。左側のごちゃごちゃしたところはよく分からないが、
概ねステージ全体が見渡せるいい場所である。ステージ上の人間も
等身大の人間として実感を持って見ることができる。嬉しい。

●開演

10分くらい遅れての開演。

客電が落ち、メンバーが配置につく。何と、殆ど黒装束である。何
だこれは。

西村さんは何やら缶飲料をあおりながら登場。短髪、ヒゲ、サング
ラス。怪しい。

それにしても、きゅりあんの狭いステージ上にたくさんの人と楽器
を載せたものである。人が全部で16人もいる。左側奥にはグランド
ピアノまである。

1. Skylark

おおおぉぉぉ、音がいっぱい鳴ってる。いいぞ、いいぞ、面白い。
新しいコーラスもいい感じだ。特に右端のお姉さんと左端の太った
兄ちゃんが。

竹善、痩せた! 関取の面影は何処へやら、ただのガタイのいい兄ちゃ
んになっている。

千章さん、あまり手が激しく動いているわけではないのに顔に力が
入りまくっている。

ただ残念なのは、ボーカルがちゃんと聞こえないことだ。

2. Starting Over 〜ありあまる想いで〜

3. Seasons of Change

ギターソロの間、悦に入って弾きまくる西村さんを、他のメンバー
全員が温かく見守っている状況に思わずほほえんでしまった。ただ、
千章さんの脇の返しのスピーカーにもたれかかって腕組みして見て
る竹善だけは笑ってなかったが。

(MC)

2年ぶりとなる今回のツアーは、メンバーも増えている。

初日ということで段取りも決まっていなかったりして時間も伸びが
ちになるだろう。

千章氏は普通の挨拶をするが、西村さんは全く何も考えていなかっ
たらしく、言い淀んでしまうが、だんだん訥々と(竹善がやめさせ
ようとしてもやめずに)喋り始める。

あとで西村さんのしゃべりのコーナーがあるらしい。

4. Real Life

5. 遥かな航海へ

6. Flame 

7. 君の風

(MC)

暗い中、ステージ中央手前に椅子が並べられる。その作業の傍、竹
善がスポットを浴びて話す。

竹善ばかりが喋りすぎる傾向があるので、初の試みとして、ラジオ
でやっているような3人でのトークのコーナーを設けた。竹善は今
回はネタを全く用意していない。これでどこまで喋れるかという試
みである。

喋っている間に椅子の設置が終わり、左から竹善、西村、千章の順
に座る。竹善と西村の脇にはギターが立てられ、千章のところには
何もなく、千章の右斜め後ろに空の椅子が一つ。

で、3人でのトーク。

竹善「なんかアルフィーみたいですね」西村「あるーふぃ(『森の
熊さん』の節で『あるー日』)」とか、何か喋れと振られて困った
挙げ句に服装の話で自分は黒づくめではなく青が入っていて「コー
ディネートはこうでねえと」とか、西村はつまらない駄洒落を連発
して場を引かせる。それに対して「そういうのが脳を通らないで脊
髄反射で出るようになっちゃったらおしまいなんですよ」と竹善に
突っ込まれて、「いや、この寒いのが好きなんだ」などと居直る。

竹善「この企画は絶対に今回限りですね。次からはしっかり原稿書
いてきます」

8. Dust in the Wind (KANSAS)

昔のフォークグループの曲をカバー。「千章のボーカルが聞けます」
昔(SLTを組む前か)、千章はリードボーカルだったという事実も明
かされる。

竹善と西村のギター(竹善がアコースティックで西村はセミアコか)、
千章のパーカッション(何か貝殻のような形状の金属の打楽器ひと
つ)に加えて、友成さんがアコーディオン(エレクトリックバイオリ
ンの代わり)で加わる。

9. Restless 〜君の許へ〜

今度はバンドも一緒に演奏する。

Encounterからの曲。ライブでやるのは初めてだという。懐かしい。

終わると、手前に並べられた椅子が片づけられる。

10. I Just Wanna Stop

何かのカバーらしい。

途中、竹善が客席へ降りて練り歩き、順に3人ほど捕まえて「for
your love」という一言を歌わせる。捕まった人はどの人も緊張し
てか殆ど声が出ていない。

11. Forever

ノリノリの部に入る。

12. Dancing with Your Lies

今年でデビュー12周年になる。そこで、デビュー曲を、ということ
らしい。

途中から、「ここからはシックに、ジャズファンクになります」と
言って、演奏がそのように変化し、ベース、ドラム、浅野ブッチャー、
ホーンセクション、友成のソロが入る。面白い、面白い。

13. Burning Love

14. Rise

15. The Light is You 

(幕間)

曲が終わってあわただしく引っ込む。これでは「帰った」という気
が全然しなくて本当に「幕間」という感じ。ある意味良心的という
感じもするけれど、だからこのあとは「アンコール」という感じが
全然しない。

左側の袖からキーボードが一つ中央右寄りに持ってきて設置される。

16. Spirit of Love

竹善が一人で出てきてそのキーボードにつき、引き語り。

終わるとバンドメンバーが配置に着く。

17. Maybe 

18. La La La

バンドメンバーが全員前へ出てきて並び、竹善が一人一人紹介する。
最後に、浅野ブッチャーさんを忘れたまま「ボーカル佐藤竹善でし
た」とやってみんなからツッコミを入れられ、改めてブッチャーさ
んを紹介。

SLTの3人を残してバンドメンバーは袖へ引っ込む。

19. I Feel Coke

竹善がまたキーボードについて「今年はやると思ってるでしょ? ま、
初日だからね」とばかり弾き語り。千章と西村は自分の位置で座っ
て見守っている。

(MC)

スポンサーはコカコーラではなく日産である。何故この曲をやるの
かは、隣の人に聞いてください。説明するのが面倒臭くなってしまっ
た。

20. Utopia

ライブでしかやらない曲。

以上、20曲。

●終演

しばらく山崎まさよし漬けだったので、久しぶりに音がいっぱい鳴っ
ているのが新鮮だった。特に、管楽器がいっぱい鳴っているのは久
しぶりである。これが武道館に行くと弦も加わるわけだ。非常に楽
しみである。

曲の出来については別に大きなミスもなく、単に満足したので取り
立てて書くほどのこともない。さすが職人集団だけあって上手いも
のである。

終わってもなかなか客が(というか、ML関係の知り合いの面々が)立
とうとしないので、じゃあアンケートでも埋めるか、と用紙を取り
出して書き始めたところへ係員による追い出しがかかる。

ロビーでアンケートを埋めながらだらだらっと話し、これまた時間
をかけながらオフミへ移動。

以上

1997/08/25 16:14


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