1998/12/25 露崎春女 ヴェルファーレ
velfare X'mas special 露崎春女 THE LIVE
整理番号94 (全立見)
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●会場まで

せっかく早めの整理番号を得たのだが、露崎だからあまりかぶりつ
きで見なくてもいいし、大学から会場までの移動に要する時間を約
1時間と見当をつけ、5時半に大学を出て、6時20分ごろ到着。

ディスコという場所に入るのは初めてなので勝手が分からない上、
建物が少々凝った作りになっているので、入口からメインフロアま
での移動に手間取る。

コインロッカーにサイズの大きなのが用意されているのがさすが後
発で客の需要動向をよく研究して作られているものだと感心する。
中型のロッカーに幅43cmのアタッシュケースとコートがきっちり入
るのがありがたい。

入口とコインロッカーのあるフロア(2F)からメインフロア(B3F)ま
で移動するエレベータの中まで凝った照明とBGMが用意されている
のにも感心する。よくできているものだ。

メインフロアに入り、知った顔を探しながら全体の構造を把握すべ
く歩き回るが、何と知り合いが全然いない。みんなSoltish Night
へ吸い込まれてしまったらしい。少ないだろうとは思っていたがこ
こまで誰もいないとは思わなかった。ソルト恐るべし。

メインフロアは中央にダンスフロア、それを囲んで人の背丈ほどの
高さのステージと両脇のテーブル群およびバーと後部のDJブースか
らなる。到着した時点ではテーブルがあらかた埋まっている以外は
ダンスフロアの端に人がちらほらいる程度で、全然入っていない感
じである。まあQuattroでやったときにも開演30分前にはガラガラ
だったのが開演時刻には埋まっていたから今回も埋まるのだろう。

ステージは少し奥まっていて、テーブル群の奥の方からは見づらい
ので、ダンスフロアに近いところのステージ寄りにたまたま空いた
席があったのがラッキーだった。あまりに条件のよい場所が空いて
いるものだから、もしかしたらこういうところには男が一人で来て
座ってはいけないとかいう不文律でもあったりしないかと恐れたり
した。

しかし、改めて、こういう小洒落た場所に私がいると甚だしく場違
いな気がする。

●演目

露崎登場。さすがディスコ仕様ということか、シルクのような光沢
のベージュの短パン+ブラ+ロングコート(たぶん3点セット)、それ
に焦茶のブーツ。同色のコートがなければ下着か水着と見まがうよ
うな露出の衣装。クリスマスっぽさはない。髪型は一昨日とは打っ
て変わってセミロングのストレートにやや内巻きのボブである。

1. Believe Yourself

手をぐるぐる回している客が多い。お約束が定着したものだ。

2. Feel so real

コーラスの3人娘の手の振りをまねる人がまた多い。この振りも嫌
いなんだよなあ。

(挨拶)

3. Slip Into The Mellow

4. 誰でもなくて

(MC)

5. 洋楽リスペクト曲メドレー

ここに至って、バンドメンバーもメニューもBelieve Yourselfツアー
のそれであることに気付いた。そうか、そうだったか。

6. Forever In Your Heart

フェイクのメロディーが従来と違っている。

少し声にかすれた感じが入って、パワー全開で行くと最高なこの曲
にしては10円安。中野サンプラザではこの曲のあと客席の方々から
「すげぇ」という声が聞かれたものだが、今回は聞かれなかったの
が10円安感を確かにする。勿体ない。

(MC)

7. The Christmas Song

8. Silent Night

この2曲は一昨日聞いたばっかりのものにバンドの厚い音が加わっ
ている。

9. I can't wait any more

(メンバー紹介)

10. Tender Trap

結局、この曲のイントロに至るまでずっと座ったまま見ていた。

3〜4曲目辺りでフロアの客が広がってきて立ち上がるための空間が
なくなってしまったのもあるのだが、一昨日のライブ2本が腰に来
たので大事を取って半分座っていようと思ったのだ。そして、ここ
いら辺でもう半分強過ぎたし、全然踊らないのも勿体ないのでそろ
そろ立ち上がる。立ち上がるための空間は椅子を脇へやって確保。

11. Time

12. 太陽

13. Wish

(以下、アンコール)

E1. Feel You

E2. Let It Go

合唱のコーナーでは最後の「Let it go, Let it go」と歌うのを会
場を三分割してメロディーとその3度及び5度下のパートで歌わせる。

以上、15曲

●感想

メニューはBelieve Yourselfツアーのもの+クリスマス仕様という
ことのようで、メニューの妙よりはむしろ、会場がベルファーレで
あることによって一見の客の目を引こうというマーケティング的な
意義が多分にありそうなライブだった。

そして、その目的は達成されたようで、Believe Yourselfで手が回っ
ていなかったようなフロアの端の辺り(私のいた辺りだ)から、曲の
合間に静寂が訪れるごとに「かっこいいじゃん」という声がちらほ
ら聞こえた。さて、世間のヒットチャート上位に入るための条件の
一つとなっているカラオケで歌うのには難しすぎる露崎の曲がこの
かっこよさを武器に彼らに浸透して行くことができるだろうか。見
ものである。

しかし、このライブのタイトル「露崎春女 The Live」ってその昔
あった「麻原彰晃 ザ・コンサート」みたいでダサダサだ。会場が
ベルファーレだというのにもうちょっと何とか洒落た名前にならな
かったんだろうか。

1998/12/27 04:05


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