四級小型船舶操縦士実技試験について T 受験上の注意事項 1.集合時刻に遅れますと、受験できなくなりますので注意して下さい。 2.実技試験は、2人又は3人一組で行います。次の組の方は自分の乗船時刻に注意して早めに 準備をし、乗船場所の近くに待機していて下さい。 3.待機中の行動は自由ですが、次のことを守ってください。 (1)灰皿のある場所以外での喫煙はご遠慮ください。 (2)構内に保管されているボートや器材などに手を触れないで下さい。 (3)桟橋内には、無断で立ち入らないでください。 4.受験票は、試験船に乗船する際に担当し牽引に提出して下さい。総合合格発表日まで試験期間で お預かりします。 5.乗船時の携行品は財布等の貴重品だけとし、他の荷物は各自で管理、保管して下さい。 6.試験中に次の事項に該当するときは、試験の途中であっても試験を中止することがあります。 (1)試験員の指示に従っていただけないとき。 (2)不正行為と疑わしき行動があったとき。 (3)受験者の心身の状態により、試験続行が困難であると試験員が判断したとき。 7.安全を確保するため、試験員がハンドルやリモコンレバー等に手を触れることがあります。 8.試験終了後(下船後)は、順次解散して下さい。 U 実技試験の実施方法 (実技試験水域の状況等により、多少変わることがあります) 1.実技試験には、実地によるものと口頭によるもにがあります。その都度「○○完了」又は 「○○終わりました」等の発声により必ず試験員に知らせて下さい。また、口頭による試験については、 質問の内容をよくつかんで簡単明瞭に答えて下さい。試験員からの指示や問題が聞き取れないときには 聞き返して下さい。 なお、項目によっては時間制限があります。また、操船するとこは他船の動静や水面の状況等にも注意 して下さい。 試験の要目:全長約5メートル、幅約2メートル、電気点火機関搭載の船内外機型船です。 速力の指示方法は、回転数を直接指示する場合(xx開店)と、滑走状態、微速状態などと あらかじめ指定した回転数で支持する場合があります。 2.操船関係の試験を行う前に、各受験者が微速による全身、中立、後進等を行って、試験船の 操縦装置を確認する時間があります。(この間は祭典の対象とはなりません。) 3.実地による試験の害威容 ・発航前の点検:船体、機関、法定備品当の点検を行います。発声だけでなく、点検箇所を指差 確認したり実際に触れてみるなどして確実に行いましょう。備品等の格納場所 が分からないときは試験員に尋ねて下さい。また、機関については、主要な装置 や部品の名称と役割を理解しておきましょう。 *船体 :船体各部の損傷の有無、係留の状態、浸水の有無、安定、推進器の状態等。 *機関 :機関の取り付け、ビルジ、エンジンオイル、Vベルト、燃料系統(コック、 フィルター、ポンプ、パイプ等)、電装品、バッテリー、メインスイッチ等。 *法定備品 :係船設備(係船策、アンカー、アンカーロープ)、救命設備(救命胴衣、救命浮環、 信号紅炎)、消防設備(消火器、赤バケツ)、排水設備(ビルジポンプ又は あかくみ・バケツ)、航海用具(汽笛又は笛、時計、船灯、黒球)等。 ・結策 :もやい結び、巻き結び、一重つなぎ、本結び、いかり結び、8の字結び、クリート止め 等の結策を正確に行えるようにしましょう。 ・航海計器の 取り扱い :ハンドコンパスで物標の方位を測定します。ハンドコンパスの取り扱い方法を 良く理解しておきましょう。 ・機関の 始動・停止 :始動するときは、必ず機関室の喚起を行いリモコンレバーの中立を確認しましょう。 また、クラッチを抜いて回転を上げる暖機運転の要領も修得しておきましょう。 ・解らん・係留:試験員の指示で係船策を解いたら速やかに乗船し、係船策やフェンダーを収納・整頓 しましょう。係留するときは船の船首尾線が桟橋と平行になるように係船策の長さを 調節し、その場所の係留金具等に適した結び方で係留しましょう。 ・発信・直進 停止 :目標と速力を指示しますので、微速で行って下さい。後進は前進と比べて舵効きが 悪くなりますから、早めに舵を取るようにしましょう。また、風の影響等で舵が効き にくい場合は、回転数を上げて(1,000〜1,500程度)舵効きをよくしましょう。 ・変針 :滑走状態で直進航走中に、右又は左に45度、90度、180度の変針の指示を出したり、 あるいは直接変針目標を支持したりしますので、滑走状態を保ったままの速力で 行って下さい。 なお、変針終了後は、次の指示があるまで、変針の目標とした物標に向かって直進 して下さい。 変針は次のようなことに注意しましょう。 @安全確認をしっかり行いましょう。変針前はもちろん変針中も周囲の状況を確認しながら 変針しましょう。 A変針目標をしっかりとらえましょう。 B原則し過ぎて滑走状態を崩したり、過大な速力になったりしないように速力調整をしっかり 行いましょう。 C水域の状況に応じた適切な半径で回れるように舵を取りましょう。 ・蛇行 :蛇行は、おおむね50メートル感覚で設置した3個のブイを利用して行います。3個のブイ の見通し線上から発進し滑走状態としたうえで、ブイの間を抜け再びブイの見通し線上を 航走して下さい。なお、特に指示のないときは、左右どちらの方向から開始してもかまい ません。 蛇行は次のようなことに注意しましょう。 @安全確認をしっかり行いましょう。発進時の周囲の確認はもちろんですが、ブイ周辺に 障害物がないことを確認することも大切です。 A滑走状態を崩さないように速力調整をしっかり行いましょう。 B所定の距離を保ち、あまり大きな舵を取らずにできるだけ滑らかな舵の操作でブイの間 を通過しましょう。 Cブイの見通し線上に抜けるためには、ブイに進入するときにあらかじめ見通し線の先に 目標物を定めておくことが大切です。
・人命救助 :航行中に落水者があったという想定で人間に例えた人命救助用のブイを投下します。 投下すると同時に試験員が、「右舷落水」又は「左舷落水」と知らせますので、その ブイを右舷側から船内に引き揚げるように操船してください。 救助するときは機関を中立にした後、機関を停止してから行います。 (試験では「機関停止」と発声のみで行って下さい。) ブイの船内への引き揚げは同乗者に行ってもらってください。 この科目では、後進は使用できません。もし失敗した場合は、直ちに再救助に 向かって下さい。 救助にあたっては次のようなことに注意しましょう。 @落水と同時に、機関を中立にするとともに舵を落ちた側み一杯に取り、船尾を 落水者から離しましょう。緊急時ですからこの動作は素早く行いましょう。 A落水者を確認するとともに、救命浮環を投下し(試験では「救命浮環投下」と発声 のみで行って下さい。) B周囲の安全を確認しながら落水者に敏速に近づきましょう。風が強いときは風下側 から近付けるように回り込みましょう。 ・着岸 :試験員が着岸地点を指示しますので、操縦席が着岸地点の真横になるように右舷又は 左舷着岸を行って下さい。船と桟橋との間隔は2メートル以内に、そして船の船首尾線 が桟橋と平行になるようにして行きあしを止めてください。 @着岸の補助作業を同乗者に指示しましょう。(ただし、実際に作業する場合は、あらためて 試験員が指示します。 A自船及び桟橋周辺の状況を確認した後に進入しましょう。進入角度は通常30度程度 ですが、風潮流の影響も考慮しましょう。 B桟橋に接近したら早めに機関を中立にし、もし行き足が足りないようであれば微速前進 を入れるなどして速力を調整しましょう。 C着岸地点で行きあしが残っているときは、微速の後進を使っていき足を止めましょう。 ・離岸 :試験員が、前進離岸又は後進離岸を支持しますので、桟橋から安全な水域まで船を離して 下さい。 離岸は次のようなことに注意しましょう。 @離岸の補助作業を同乗者に指示しましょう。特に船が桟橋に接岸している場合などは、 桟橋から1メートル程度船を離すように指示しましょう。 A桟橋等に船体を接触させないように舵を操作し、周囲の安全を確認しながら、桟橋から 十分に離れましょう。
以上