みず谷なおき追悼原画展は、今までに二回行われました。ご遺族・ご友人有志により、名古屋で1999年8月24日から三日間開かれましたのと、我々、みず谷なおき原画展準備会が2000年2月10日より13日までの四日間にわたり、開いたものです。
ここでは、後者の追悼原画展を開催しました、みず谷なおき原画展準備会というものについて、紹介させていただきます。
この団体は、主にインターネットを通じて集まりましたファンが組織したもので、「みず谷なおき追悼原画展」を東京で開くことを目的とした、非営利のボランティア団体です。メンバーは、必要な仕事のあるごとに募るという形でやっており、また自由にインターネット上の掲示板に意見を上げられたので、正確には分かりませんが、原画展開催にあたっては30名以上の協力があったはずです。
主な仕事としましては、搬入、設営、パンフの作成、当日のスタッフ等の原画展の開催に関わる様々な仕事があり、また開催中の目に見えた部分以外にも、会場の選定から始まり、書店に告知ポスターを貼るのをお願いしたり、コミックマーケット等で宣伝をしたり、と多くの人間が必要な仕事がありました。こうした仕事は、希望者をその都度募るという方法で行い、それぞれの都合に合わせて協力できる部分を協力するというシステムでした。これにより、多くの人間が参加して最善を尽くせたことと自負しています。また、最終的な清算でも、赤字を希望者が負担しました。他に雑誌関係での告知記事を載せましたが、これはスタッフの中で業界関係の方にお願いしました。
この準備会の歴史をたどりますと、ファンのページの一つである「よっちゃんの庭」内の掲示板で、ファンによる原画展の開催の可能性が話され出したのが、前年5月の終わり頃でした。全くの手探り状態で実現できるかすら分かりませんでしたが、次第に賛同者が増え、準備会のページも「よっちゃんの庭」内に借りまして、一歩一歩具体的な実現に向け進んでいきました。当初、掲示板で話し合い、実際に会って決定していた進め方は、組織が大きくなるのと迅速さが求められる中で、代表に責任と決定権を大きく委ねるやり方に変わりました。しかし、希望者が参加する、意見のある人間が発言する、といったボランティア団体である準備会の重要な部分は失わず、原画展開催までたどり着きました。
この準備会は、原画展が終了したことにより、役目を終えました。当初の目的であった原画展開催を成し遂げられたことは、大きな喜びです。そして、多くの力が集まれば、今回のようなイベントを実現できるということは、みず谷なおきファンに限らず多くの漫画ファンにとっても勇気を与えられることではないでしょうか。
最後に付け加えておきますと、我々は漫画家・みず谷なおき氏のファンの代表ではありません。それぞれの事情の中で、協力する機会に恵まれ、そして趣旨に賛同できたファンです。参加できたメンバーは幸運であったと思います。そうした意識のもと、膨大なみず谷なおきファンの方や、この活動に興味を持たれ、この文を読んでいただいた方に、みず谷なおき原画展準備会という組織、活動を紹介させていただきました。ご覧いただき、ありがとうございました。
みず谷なおき先生の追悼原画展示会を東京地区に於いて開催する事
原画展準備会の打ち合わせなどを行った掲示板のアーカイブです。LZH形式で圧縮されています。
その1〜10まで(76.6KB)
その11〜20まで(105KB)
その21〜30まで(84.2KB)
その31〜ラストまで(55.5KB)
−以上−
Last Modified: '00/05/22