あの永六輔氏が、自分と読みが同じだからということで、“エイ”について熱く語る。氏は、エイのシャツを着て人に会っても「永(えい)がエイを着ているということに気がついてくれない」と嘆くほどのエイ好きで、自ら集めたり、リスナーから贈られたりしたエイ・グッズがずらりと紹介されている。ダイバー向けのテレカやミュージアムショップで売っているぬいぐるみにはじまり、エイの絵馬、トランプ、プリクラ、バスタオル、エイをマスコットにしたメジャーリーグのヘルメット、どこで入手したのかエイの剥製や生皮まで…。しかし、いくらエイに似ているとはいえ「アメリカ空軍の戦闘機スティングレイ」は「欲しくても手がでない」とか。
“デューク・エイセスのヒットソングに「野風僧」という歌があり、二十歳になった息子と酒を飲む親父が「つまみにはエイのヒレ」と注文をつける。歌の中には滅多に出てこないので嬉しかった”ってな文章と一緒に「エイヒレのみりん干し」のパッケージが紹介されていたりして、そのしゃべりは絶好調。とうとう、「僕は3億年前、エイだった」とカミングアウト。
もはや何を語っても許されるであろう大御所の貫禄を見せつける一冊。
全国各地の牧場から一般向けに公開している施設を紹介したガイド。一口に公開といっても、小岩井農場まきば園のような観光客慣れした所から、酪農家の好意で開放している、牛以外なにもいないような所まで様々。
なので、“牧場内には遊戯施設もあり、バター作りや乳搾り、イモやイチゴ等の収穫体験も出来”たりする所もあれば、“現在の酪農界やこれからの食糧問題などについて、オーナーと真剣に語り合いたい人にはおすすめ”な牧場もある。
各ガイドには、体験酪農の受け入れやアイスクリーム販売の有無などの情報が掲載。
よくも集めたりの鉄道らしからぬ鉄道集成。即ち、貨物線であったり遊園地の汽車だったり、さらに、ケーブルカーやモノレール、ロープウェイもおさえている。が、それだけではすまないのがこの本の凝り性なところで、旅館が私設したケーブルカーや、ミカン畑のミカン搬送用のモノレール(?)まで紹介。
急坂の上にある旅館に客をお通しするためのケーブルカーだったり、谷底にある温泉に行く入浴客専用のロープウェイ、ゴルフ場でゴルファーを運ぶモノレール、奈良県十津川村にある人力ロープウェイ、極めつけは酒屋などの商店が倉庫から品物を運ぶための“鉄道”(ほとんど台車…)などなど。
貨物専用だったり個人設営のものも多く、全部が全部、行って乗れるわけではないが、我々の“鉄道”の概念を揺るがすには十分だ。一読し終わると、公園のロングすべり台まで鉄道に見えてくる。