著者あとがき

Tubular BellsVを聴いてまず思ったのが、なぜ真ん中にMan In The Rainというボーカル曲があるのかということでした。いささか唐突とも思われるこの配列には、ファンの中で、これはない方が良いと言う意見を言う人を海外のサイトで見かけました。自分としては、レビューにも書いたとおり、ラストのFar Above The Cloudsのセリフとリンクしているように聞こえ、そのブリッジ的な要素でThe Top Of The Morningという大名曲がはさまれていると感じました。前半の暗いイメージの展開に対し、一転して後半の明るいイメージ、そしてラストの大クライマックス。これがいかにもストーリー要素が強いと感じ、自分でイメージをどんどん膨らませていった結果、このようなものを書くことになりました。

Tubular BellsVのチャプターにあわせるようにストーリーをはめ込んでいったのですが、当初思ったよりうまくなじんだような気がします。大枠のストーリーコンセプトは考えてはいましたが、途中かなり展開に悩んだ部分もあります。それでも、まあなんとか矛盾の無い形で終わらせることができてほっとしております。

ストーリーコンセプトはTubular BellsVを参考にはしていますが、根底には自分のマイクの曲に感じているイメージをできるだけ具体化したつもりです。大都会の喧噪よりも、大自然の素晴らしさを讃えること、人間は生まれたときに誰もが持っている純真さ、素朴さを忘れてはいけないということ、原点に戻ることを常に忘れてはいけないと言うこと。特にマイクの初期3部作に対し自分が感じている世界を具体化しようとしました。特にOn Horsebackの世界をかなり意識しています。

所々マイクの曲に現れるストーリーも引用しています。どこで何がでてくるかを探されるのも、マイクファンには楽しいかなとも思いました。また、作中にたくさんあらわれるマウント・レーニア「Mount Rainier」は、つまりHergest Ridgeを置き換えたに過ぎません。本当はHergest Ridgeをそのまま使いたかったのですが、あまりにマイクと直結することと、自分自身行ったことの無い場所を舞台にすることには無理があったので、昔少しだけいたことがあり、マイクの曲のイメージがぴったりはまる牧歌的なところが多い、アメリカのワシントン州を舞台にしました。
もし、Mount Rainierに興味を持たれた方は、いろいろなサイトがありますがとりあえず、ひとつだけ紹介します。http://www.mount.rainier.national-park.com

本当にとってもきれいなところです。また歌詞の日本語訳のページのトップの写真は、僕がレーニアで撮った写真の上にベルを載せたものです。ベルで山が隠れちゃってますが・・・。この道は真人が「頂上の朝」で山に向かった道です。

思ったより長くなってしまったのですが、もし全部お読みいただけるという方がいらっしゃれば、大感激です。以下のフォームからご連絡ください。

1999.5.22.hasegawa


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