Tubular Bells V Novelize

秘密の鞄〜The Bag Of Secrets

Tubular Bells Vを聞き込んでいくと、これはイントロからラストに至るまで一つの物語のように構成されていることがわかります。その解釈は聴く人が好きなようにとらえればいいのでしょうが、このページは自分自身の解釈を膨らませてストーリー化したものです。もちろん私の勝手な解釈であり、こじつけ的な部分が多いです。他のページに比べて自己満足的要素が強いので、いつこのページが消滅するかわかりませんので御了承ください。

ストーリーのインスピレーションはTubular Bells Vからですが、ストーリーそのものは100%私の創作であり、マイク・オールドフィールドとなんら関係がありません。従って著作権は私に帰属しますので、無断で転載をお断りします。またこのストーリーに出てくる人物、団体等はすべて想像であり、モデル等はありません。

ずっと初期ヴァージョンですべてを公開しておりましたが、少し加筆修正したこともあり、第1章だけの公開に変更いたしました。全編読んでみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡をお願いいたします。


秘密の鞄〜The Bag Of Secrets


「世の中にはいろんな人間がいるんだよ。街や雑踏が好きな者もいれば、人が全然いない大平原や、山奥が好きな者もいる。騒音が好きな者もいれば、静かな環境が好きな者もいる。ビジネスを好む者もいれば、こうやって牧場で仕事をするのが好きな者もいる」
「お前は人がいない、静かなところで、牛の世話をするのがいいっていうのか」武村は窓際にやってきた。
「確かにきれいなところだがな。こんな所じゃそのうち退屈するんじゃないのか」
「俺もそう思った。だがな、一度夏にもここへ来てみるといい。この真っ正面にレーニア山がそびえている。針葉樹の森を歩くと、至る所で動物や鳥や花と出会うんだ。ここは、人間が昔、自然と共に暮らしていたときの事を思い出させてくれる所なんだよ。さっきも言ったが、世の中にはいろんな人がいる。いろんな人がいろんな悩みを抱えている。でも、ここにいると、そんなことすべてが小さな事に思えて来るんだ。今さら、その悩み事の中に飛び込んでいくくらいなら、俺はここで馬の背に揺られている方がいい」

第10章「秘密」より


第T部 雨の中の男 Man In The Rain

第1章 秘密の源 The Source Of Secrets

第2章 警戒の眼差し The Watchful Eye  

第3章 王冠の宝石 Jewel In The Crown

第4章 浮浪 Outcast 

第5章 悪夢 Serpent Dream 

第6章 内にこもる子供 The Inner Child 


第U部 雲の上遥かに Far Above The Clouds

第7章 雨の中の男 Man In The Rain

第8章 朝の頂上 The Top Of The Morning

第9章 月を眺めて Moonwatch

第10章 秘密 Secrets

第11章 雲の上遥かに  Far Above The Clouds 

作者あとがき

ホームに戻る