あるカメラマンの独り言
 シリーズ No.013
     〜緊急提言〜
「花粉症対策にヘリコプターの有効利用を!」
(Japanese Text Only)


立春が過ぎ、暦の上ではもうすぐ春である。
春はぽかぽかと暖かく、心浮き浮き、希望の春・・と言われる。
しかし、その春を手放しで喜べない人たちが居る。

そう、花粉症の人々である。
今年はスギ花粉の飛散量は30倍とも言われ、 今まで無縁だった人も今年は危ないと聞く。
まさに国民病とも言えるほどの状態となっているのである。

 花粉症の人は「スギなど不要、さっさと切ってしまえばいい! 」と口を揃える。
しかしスギだけを悪者には出来まい。 車の排気ガス、大気汚染など種々環境変化がそれを誘発したのだろう。
一方、スギは豪雨や暴風の際の砦として我々を守ってもくれている。
当時、過度な伐採で禿山となった山々に緑を取り戻すには、成長の早いスギがうってつけだったことは周知の通りである。 伐採すればまた自然災害などが起きる危険性もある。
では、スギ林を存続させたまま、花粉の飛散を抑えるにはどうすれば良いのか?
SF的にはスギ林全体をバリアでおおってしまうのが一番簡単なのだが・・ 現実的な解はなかなか出てこない。

 そんなときスーパーであるものが目に付いた。
商品名は伏せるが、スプレーで花粉を封じ込めるというもので、今年始めて商品化されたようである。
仕組みはこうである。 花粉は主に衣服に付着し、家庭に持ち込まれる。その花粉が破裂し鼻などの粘膜を刺激し、くしゃみやかゆみを誘発する。 そこでその花粉を破裂させないように、衣服にシュっとスプレーし花粉破裂抑制剤で花粉の周りを包み込んでしまう。抑制剤のついた花粉はそのまま下に落ちて、かつその効力は持続するので、普通のゴミとして掃除機で吸い取ることが出来る。しかも人畜無害という。

  そこで、ピーン!と来た。
では、これをスギ林に撒いたらどうだろう。これならば生態系に影響しない。
しかし地上からでは無理である。そんな時にこそ活躍するのがヘリコプターである!
空中消火または農薬散布の要領でこの散布を行うのである。

空中消火に威力を発揮する機材としてFire Attackerというものがある。
(消火剤を入れたタンクのようなもので、ヘリコプターの腹に装着、扉を開いて消火剤を投下する機器)
これをもじり、この任務を担当するヘリコプターを名付けてPollen Attacker!(TM?)と呼ぶことにする。
(Pollen:花粉)



(スギ林に上空から花粉破裂抑制剤を散布するPollen Attacker)


  さて、このPollen Attacker!となるヘリコプターだが、色々なケースが考えられる。

・全国の消防防災ヘリを総動員してもいいし、
・ 民間会社ならば、不況時期の公共事業になる。
・ 自衛隊ならば、まさに国民のために戦うヘリコプターとして有効利用を認めてもらえる。
・ また警察ヘリコプターは上空官制を担当し、空中衝突などの防止に努める。
・ 報道ヘリはその「花粉との戦いぶり」を中継、天気予報の花粉情報の中でその映像を流す。
花粉を封じ込める一方、ヘリコプターへの期待や認知も高まる一挙両得の計画だと思うのだが、いかがだろうか?

 さて、言い忘れたが私は幸運にも花粉症ではない。
しかし家族をはじめ、多くの友人、知人が悩まされているので、この計画を思い立った次第である。
(あくまでもアイデアですが、計画発案者としての権利を放棄するものではありません(^^;))

  しかし最近、私もなぜか目がかゆくなってきた・・ これってもしかして??!!
急げ、Pollen Attacker! 全機出動だぁーー!

2005/02/13

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