2月26日(金)大阪全日空ハンガーに於いてJA61NH アエロスパシアルAS365N2の修祓式が行われた。
これはNHKが開発したHivisionカメラを搭載する機体としては2機目となり1号機と同じくオールニッポンヘリコプター(株)(ANH)が運航を担当する。デビュー迄の経緯としては
1997年末、Eurocopter France社で組立てられたのちイギリスに運ばれ、1998年2月にオックスフォードのMcAlpine社で真白に塗装され、オルタネータ追加等の電気系統の改修を受けた。 ロンドンからの情報によればこのとき、英国籍であるGナンバーのG−BXPAが暫定的に付与されていたという。その後イギリスから日本に貨物機で空輸、3月17日付で所有者全日空商事として登録され、大阪全日空整備(ANAM)で最終調整、3月26日に耐空証明を取得した。
3月末には東京ヘリポートへフェリー。2ヶ月間に渡る乗員訓練が実施された。
この時JA61NHの登録番号ををつけた真白な機体を東ヘリで見ることが出来たがその後再びANAMへ戻され各種の改修を受け、塗装もANHカラーとなり、今回のお目見えとなった。当初は福岡に配備される予定だったが、最終的には大阪配備と決定。このローテーションにより、現在のJA6753 AS365N2は福岡基地へ配置替えとなる予定。
ANHでは東ヘリをベースにJA6770 AS365N2のHivision機を運航している。
この機体は長野五輪等をはじめ、四季折々の日本の自然の姿や大河ドラマのタイトルバックに流れる映像などの撮影にも使われ、美しい映像で我々の目を楽しませてくれている。Hivision機は離陸重量が3,200kgと重く、今までは1機のみであった為、燃費の問題を考えながら日本全国へ飛ばねばならなかった。しかし今回の2号機就航により、バックアップ体制が充実したと共に東日本、西日本と分けた取材や、両地区同時取材など活動の拡大をはかることが出来、強力な戦力となることが期待される。
尚、JA61NHの意味については
6は365の真中の6、1は登録番号にアルファベットが使えるようになってからの365の1番機を指し、NHはANHのNHをとったとのこと
以上、取材協力オールニッポンヘリコプター(株)殿
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1999/3/7
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