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迷彩塗装のAS355F登場!

 

 東京ヘリポートに迷彩塗装のAS355Fが登場した。



 これは、現在公開中の映画「バトルロワイヤル」(深作欣二監督 平成12年作品)撮影用の機体で、劇中では自衛隊のヘリコプターとして登場する。

この機体は東邦航空の報道機、アエロスパシアルAS355F(JA9570)。
同社のパイロットも自衛隊の服とヘルメットをつけて”特別出演”しているそうである。


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 実はこれを撮影したのは昨年(2000年)7月22日、「ユーロコプターEC155招待フライト」取材のおりに偶然見掛けたもので、ヘリポートに来ていたマニアたちからも注目を集めていた。
残念ながら 川鉄商事のプレゼンテーション取材中に飛び立ち、飛んでいるところは撮れなかったが後で聞いたところ同機は仙台へ向けてフライト、その日のうちに塗装は剥がされたそうである。
( 最近、特別塗装などは塗り替えるのではなく特殊なフィルムテープが使われる。都営バスの車体全面広告などもこれを使用している。)

 当時は何の撮影用か分からず、TVドラマか何かの撮影用でとっくに放映済みかと思い、お蔵入りとなっていたが、この度映画「バトルロワイヤル」の新聞広告に出ていた写真から同機であることが判明(映画は観ていないので詳細は不明)、タイムリーな企画と判断しお蔵入りしていた写真を5ヶ月後の今になって引っ張りだして来たものである。

 尚、余談だが自衛隊ではAS355は使用しておらず、映画は全く架空の設定である。
フランス空軍などは同機の軍用型を使用しており、型名はAS555 Fenec(フェネック:長耳狐)と呼ばれる。機体両脇にロケット弾ポッド、機首に機銃を装備した姿はなかなかの迫力で、この劇中機は武装はないもののそれを彷彿とさせる。普段報道機として活躍する機体も塗装次第でこんなにも印象が変わるのかと驚いてしまう。

 映画「ホワイトアウト」にも朝日航洋、中日本航空、東邦航空(順不同)所属の ピューマやベル412などが
7機ほど”出演”しているが、ヘリコプターが出てきただけで、映画のスケールが大きくなる。
しかし過去の日本映画に於いては主人公を苦しめ悪玉として描かれることが多い。
絶体絶命の主人公をヘリコプターが助けに来るとか、レスキューミッションに命を懸ける男を主人公にするとか、善玉としてヘリコプターを画面に登場させれば、観衆にもっと身近な存在として感じてもらえるのではないかと思う。
これから、そんな日本映画が生まれることを期待したい。

2001/01/01


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