これは、同社がディズニー映画「ピーターパン2　ネバーランドの秘密」のビデオ、DVD発売記念キャンペーンとして実施するもので、ヘリコプターのボディ全体にピーターパンとその仲間達が描かれている。
機体はシコルスキーS-76、ピーターパンのコスチューム色であるグリーンをベースにピーターパンをはじめジェーン（今回のお話の中心となるウェンディーの娘）、宿敵フック船長など、お馴染みのキャラクターが左右対称に描かれており、機首ノーズ上には妖精のティンカーベルが飛んでいる。

　この昼間のみのドリームコースの運航は5月3日から9月末日までの期間限定。
14:00から日没まで毎日運航。浦安ヘリポート〜葛西臨海公園〜浦安ヘリポートの約５分のコースが設定されており、予約なしで、当日申し込んで乗ることが出来る。（価格や詳細は下記エクセル航空のサイト参照）

　エクセル航空（株）Topページ　-->　ヘリクルージング　-->　ドリームコース

　デビューとなった2003年5月3日は定刻14:00よりファーストフライトが実施された。
グリーンの美しいカラーに身を包んだドリームフライト号は浦安ヘリポートを離陸、ゆるやかにバンクをとり右旋回しながらギアアップ（車輪引込）、海上へ出るとディズニーリゾートが眼下に広がる。
海上を飛ぶので、ディズニーランドよりはディズニーシーにより近いコースとなる。
右手に大型豪華客船S.Sコロンビア号、パークのシンボル・プロメテウス火山等を窓外に眺め、舞浜ホテル群を抜け、葛西臨海公園へ、ここで大きく旋回してUターン、同ルートでヘリポートへ帰投する。
S-76は窓も大きく、上記のようなコースの為、左右どちらに座っても、同じ景色が眺められるのが嬉しい。（往路は右手に、帰路は左手にディズニーリゾートを見ることが出来る）
しかもS-76はヘリコプターの貴婦人、空のロールスロイスと言われる高級機、快適なフライトは折り紙付きで、とても贅沢なフライトである。

　フライトは五月晴れの青空の下、終始なごやかな雰囲気で行われた。
ファーストフライトの機体から降りてきた家族連れは、整備士に機体の前で一緒に記念写真を撮ってもらい嬉しそうに帰っていったし、また第２便のフライトから帰ってきた子供に整備士が「ヘリコプター、どうだった？」と声を掛けると、元気いっぱいに「また乗りたい！」と大声で答える姿が、ほほえましかった。

　ディズニーランドに「ピーターパン空の旅」というアトラクションがある。
ワイヤーで吊された乗り物がフワリと上下しながら進むのだが、あの何ともいえない浮揚感は大人でも興奮する。しかし今回の「ドリームフライト」では本当に空を飛べるのだ。子供達にとっては、素晴らしい体験となるだろう。

　当日（昼間）は３フライト。ゴールデンウィークとしては少々少ない気もするが、特に大々的に宣伝している訳ではないので、滑り出しとしてはまずまずであろう。今後はローターを休める暇もない程、盛況となるに違いない。ドリームフライト号に長蛇の列が出来、順番待ちをする子供達の姿が目に浮かぶようだ。
今から夏休みシーズンが楽しみである。

2003/05/11画像追加
2003/05/04