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HondaJet 日本でデモフライト実施!


 2015年5月2日、岡山県岡南飛行場に於いて、HondaJetのデモフライトが行われた。

hondajet
HondaJet (N420HE)

 当サイトはヘリコプター情報サイトだが、本件は我が国のGeneral Aviation界にとって大変重要な話題と認識し、ヘリコプターではなく固定翼のニュースではあるが、ここに紹介することにした。

 HondaJetはホンダエアクラフトカンパニーが開発した7人乗りの小型ジェット機。全長約13m、翼幅約12m、主翼上面にエンジンを取り付けるというユニークな設計で広いキャビンと高い空力特性を実現している。開発は1986年から始まり、昨年(2014年)6月に量産第1号機が飛行。価格は450万$で、欧米を中心に既に100機以上の受注があるという。

 今回、ホンダはWorld Tourと称し、4/25仙台、4/26神戸空港、4/29熊本空港、5/2,3岡南飛行場(岡山)、5/4成田空港で各ツアーを実施。中でも岡山は最大規模で2日間実施、5月2日と3日で合計3000名を抽選で招待、5月2日は当選者約1200名が岡南飛行場に詰め掛けた。





world tour infomation




本田技研工業(株)オフィシャルサトより

 また抽選に外れた人に対してホンダは第二会場を追加、岡南飛行場隣接地にエリアを設けた。
岡南飛行場は旧岡山空港で、東京からでも新幹線(のぞみ)で3時間半、岡山駅からはバスで約30分とアクセスも良い。しかしながら終日逆光で撮影条件が良いとは言えないが、ゴールデンウィーク中ということもあり、各地から航空ファンが参集し、気温30度近くと真夏並みの暑さの中、岡南飛行場はHondaJetを一目見ようという人々で埋め尽くされた。 


第ニ会場入場証 
(撥水加工された幅25mmの帯状の紙で、
一般客はこれを腕に巻いて観覧する)




 それでは、プログラムの様子を見てみよう。

 5月2日(土)午前9時40分、アメリカナンバーN420HE をつけた白地に赤のHondaJetが岡山に初飛来、飛行場上空を一旦パスし、大きく左旋回してアプローチ、9時43分、RW/09にTouch down、その後taxingし、管制塔横にある(株)ジャプコン前で停止、ホンダ・エアクラフト・カンパニー社長とパイロットが降機し観客に手を振った。その後機体は(株)ジャプコン前の黒いカーペットの上に移動、報道陣、招待客に公開され、プレゼンテーションが行われた。


岡南飛行場に初飛来したHondaJet

 デモフライトは、12:00、14:30、17:30の計3回、RW/09から離陸し左旋回して場周飛行後、ハイスピードパスやローパスを実施、低騒音や優れたSTOL性能をアピール、中でも滑走路面スレスレの超低空飛行(ローパス)は観客の度肝を抜いた。

 日本でのツアーは5月4日の成田での開催を最後に終了し、HondaJetは6日に日本を離れアメリカへ戻る。その後はスイスのジュネーブで5月19日から21日まで開催される欧州最大のビジネス航空ショー「European Business Aviation Convention and Exhibition」(EBACE2015)」に出展される予定。こうしたワールドツアーは計13ヵ国以上で実施、総計4万8,000kmを超えるルートとなる・・とのことである。


 Made in Japanの小型ジェット機が世界に羽ばたく・・そんな時代になろうとしている。
HondaJetの今後、わが国のGeneral Aviationの発展に期待したい。 

                                              2015/05/04



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