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「SA315Bラマ体験搭乗会」実施!

 

 ヘリコプター歴史保存協会による「クラシックヘリ体験搭乗会」が行われた。


東京ヘリポートの管理事務所をバックに離陸する
JA9192 アエロスパシアルSA315Bラマ 東邦航空

 東京ヘリポートにキーンという金属音が響きわたる・・

4月6日(土)、ヘリコプター歴史保存協会による「クラシックヘリ体験搭乗会」が行われた。

今回の機種はアエロスパシアルSA315B、アルウェットIII、通称ラマ(LAMA)。
初飛行から30年以上経つにもかかわらず、今なお秀でた高高度性能とハイパワーで物輸をリードする傑作機である。

 今回はラマを最初に導入した東邦航空(株)の協力を得、在籍最古参のJA9192が使用された。
この機体は今年で24年目を迎えるが現役で、物輸のみではなく山岳救助にも活躍、長野では大勢の遭難者を救っている。

午後1時、ピカピカに磨き上げられたラマは独特の金属音を響かせ、軽々と東邦航空前ス ポットを離陸。
ホバータクシーしてへR/W(Runway:滑走路)と向かう。
R/W ENDで機体を斜めに振って、高速でホバリングエリアへ突っ込むように進入、地面すれすれを這うように加速した後、右旋回しながら急上昇し高空へと掛け昇る・・
遊覧というよりはスクランブルのかかった報道ヘリを思わせるダイナミックな離陸である。

高速であっと言う間に浜離 宮のリポートポイントへ到達、皇居周辺など約10分間のフライトの後、東京ヘリポート へ帰投。
アプローチの際にも、そのままローパス(低空で通過)するのではないかと思うほどの高速で進入、軽いフレアーを掛け、軽やかにターン、スポットへと着陸した。
その姿は「老骨にむち打って」ではなく、現役バリバリという軽快さを感じさせた。

  当日集合したのは60名弱、一度に乗れるのは4人のみのため、計14回のフライトが行われた。
当初は空きがあるだろうとたかをくくり、同協会に軽い気持ちで問い合わせ、かなりの人数と聞いて 、慌てて申し込んだ人もいたという。また、都内近県は元より静岡など他県から駆けつけた人も居た。

さて、一番乗りの年輩の男性に感想を訊いてみたところ、
いやぁ、(ラマは)ええですなぁ。感動もんです。 こりゃ、今晩は眠れませんわ、はははは
と興奮さめやらぬ様子で語ってくれた。

また、ラマを一目見ようと、海側の撮影ポイントには約20名のマニアが押し掛け、熱心に機影を追う姿も見られた。「こんなにマニアが集まったのは、久しぶり」の声も聞かれ、ここでもラマの人気の高さを伺わせた。

  尚、同協会は搭乗会中にもう1機飛ばして空撮を行い、その勇姿を記録するなど、スケールの大きな活動でも知られる。
今回は同じく東邦航空のAS350B(JA9820)を空撮機に使い、2機編隊で離陸する珍しいシーンも見られた。

  同協会は今までもベル47,KH4,ヒラーなどレシプロ機で体験搭乗会を開催しているが、タービン機、しかも東京ヘリポートでの開催ははじめて。

  さて 「クラシックヘリ体験搭乗会」は今年はあと2回予定されているという。
次回はどんな機種が登場するのか、今から楽しみである。

2002/04/13



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