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 米軍横田基地で特殊救難ヘリMH-53J公開

 8月12日(土)、米軍横田基地において、日米親善フレンドシップデーが行われ、MH-53J
ペイブロウIIIが展示された。

 MH-53Jはシコルスキー社製の大型特殊救難ヘリコプター。
HH-53からの改造型で、機首に装備された巨大なレーダードームが特徴である。
当日は機体内部を解放、コクピットに座ることも出来るとあって、大勢の人々が行列を作った。

 



 MH-53Jの任務はコンバットレスキュー(戦闘救難)で、航空機が墜落した際に搭乗員救出の為戦地に赴く。

 発見時にはパラメディックと呼ばれる特殊救難隊員が降下、負傷した搭乗員に付き添い、ピックアップ(ホイストによる吊り上げ)を援助。
  救出活動中は対空砲火に身をさらしながらも果敢に行動、機銃を連射し地上を牽制しながら救出までホバリング。その場にとどまり、搭乗員の機内収容と同時に全速力でその場から離脱・・という離れ業を行う。

 
非常に危険な任務で時には被弾、撃墜されて命を落とすこともある。
だが彼らはそれでも戦火の中、救助活動を続け
、多くのパイロット、搭乗員が命を救われている。
それゆえ、クルーは「他を生かすために生きる男達」と呼ばれ、全てのパイロットから尊敬されている。

 またこの機体は秘密作戦に従事することでも知られている。
地形追随レーダーを使用して敵のレーダーに探知されぬよう超低空を飛行、また自ら電波を出し(電子ジャミング)て、敵のレーダーを攪乱、夜の闇に乗じて、敵地深く潜入、特殊作戦部隊の隠密裏の投入や引き揚げのために使用されている。

 今回は昨年に引き続き2回目の展示だが、 以上の理由から、このような特殊な機体が公開されることは極めて希であり、昨年初公開された際は「最大の目玉」と航空各誌で話題となった。

  MH-53JペイブロウIIIは老朽化しており、近い内にCV-22オスプレイに取って代わると言われているが、それでも最前線で隠密行動する機体を内部ばかりかコクピットまで公開し、機銃にも触り放題、しかも撮影自由というのだから米軍のオープンさには驚くばかりである。




編集部より

 当Rotor Windは民間ヘリコプターをとりあげたサイトですが、この機体は軍用ではあっても、救助をミッションとすることから、「ヘリコプターは命を救う」というコンセプトからも、救急ヘリと同義と考え、是非活動を知って貰いたいと写真と共に掲載致しました。

2000/8/26



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