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 島じまん2000にて東京ベイエリアフライト実施

 

 

 

 

 

 5月27日(土)、28日(日)島じまん2000の特別企画として東京ベイエリアフライトが行われた。

  島じまん2000は伊豆、小笠原諸島をもっと知って貰おうと、東京港区の竹芝ふ頭公園を会場とし、伝統芸能アトラクションや各島の特産品展示・販売な ど、観光をPRしてゆこうというもの。
同会場には東邦航空のブースがあり、来場者はここで遊覧案内を受け、少し離れた東京ビッグサイト駐車場内の遊覧場所まで移動する。

 使用機種は「東京愛らんどシャトル」のアエロスパシアルSA365N1ドーファン2で、9人乗り仕様。
白地に黄、赤、青の3色のストライプの入った美しい機体 である。
「東京愛らんどシャトル」は大島、八丈島など各島々を結んでいるヘリコプ ター定期便であり、すでに島の足として定着している。

 今回の遊覧は「イベントで何かいいものがないか?」と島じまん2000実行委員会からの呼びかけに、運航を担当している東邦航空(株)が応じた形で実現し た。
ドーファン2はVIP送迎用などに用いられる高級機で、通常チャーターすると1 時間80万円、遊覧に使用されることは滅多にない。これを1人4,000円で遊覧 に投入してしまうのだからビックリ企画である。
しかもナイトフライト(夜間遊覧)まであり、竹芝の会場で抽選で36名に当た る。
ナイトは有料でも搭乗出来、その場合は1人7,000円。
フライトは約7分でレインボーブリッジなど都内上空、ベイエリアを回る。

 ヘリ離発着場は「ゆりかもめ」有明駅の目の前、東京ビッグサイト駐車場Fエ リアを借り切り十分なスペースをとって設けられた。
ヘリは駅寄りに駐機、タキシングして数十m先のスポットへ向かい、そこから離陸する。
しかしこの場所は羽田の特別管制区に当たり、厳しい規制を受け、通常の遊覧のようにはゆかない。
しかもこの場所でナイト遊覧の許可までとったのだか ら、運航管理をはじめスタッフの苦労ははかり知れない。
スタッフの中には箱根の芦ノ湖遊覧から急遽呼び戻された営業担当者も居り、蒸し暑いなか日陰のない駐車場内で懸命に誘導にあたっていた。

  ドーファンのローター音は新交通システム「ゆりかもめ」有明駅のほか、隣接する臨海副都心線の国際展示場駅からも聞こえ、竹芝の会場からだけでなく近くを通り掛かったカップルなども足をとめ、興味深そうに眺めていた。
中にはヘリは初めてで最初はおっかなビックリ乗った女性客達もいたが、降りる時には皆笑顔で、思わぬ乗り心地の良さと貴重な体験に目を輝かせていた。
また機体の前で自分の写真を撮ってもらうだけでなく、整備士と一緒に写真に 収まるお客もいて、遊覧はアットホームな雰囲気の中で行われた。

 こうして、両日とも天候は悪かったものの、ナイトフライトも無事行われ、カップル、若者、家族連れなど約200名が空中散歩を楽しんだ。

 しかし 惜しむらくは会場が離れていた事。
竹芝ふ頭公園会場の竹芝駅からビッグサイトのヘリ離発着場へは「ゆりかもめ」で20分掛かる。
もし竹芝ふ頭公園会場内で遊覧が行われていれば、もっと多くの人々が空の旅 を楽しめたに違いない。この点が非常に残念である。

  しかし逆に考えれば更に電車に20分乗ってでもヘリに乗りたいというお客が居る訳で、やはり「ヘリコプター遊覧は魅力あるもの」ということが証明され たといえよう。
今後、都内でもこうした企画が増えることを期待したい。 (S)

以上 取材協力 東邦航空(株)

2000/6/3

  コメント

  一般の人から見ればヘリコプターはみな同じですが、航空機ファンは機種に敏感です。
流麗なスタイルで引き込み脚、高速で乗り心地は固定翼並み、通常はVIPしか乗れない高嶺の花、ドーファン2が4,000円で乗れるとなれば、これはビッグ ニュースです。

  上の記事では「電車で20分掛けても」と書きましたが、ファンなら2時間以上 掛けても駆けつけたいところでしょう。 Rotor Windでは高積雲さんのサイト「ヘリコプターのある、生活。」で初めてこの情報を知り、急遽Informationでこの遊覧を宣伝いたしましたが、時間が短すぎました。
さて何人の方が憧れのドーファンに搭乗されたでしょうか?

  しかし昔は、泣いても、すがっても、お金を出しても、乗れなかった高級機が定期便や遊覧で乗れるようになった。本当に良い時代になったと思います。
またこのような企画がありましたら積極的に取り上げて行く予定です。

 是非、皆様もこのようなチャンスをお見逃しなきよう、時々Informationコー ナーのチェックをお願い致します。

  尚、最後になりましたが東邦航空(株)の皆様、蒸し暑い中、取材にご協力下さり有り難うございました。 この場をお借りして御礼申し上げます。 (S)


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