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東京消防庁航空隊にニューフェース登場!
 
東京消防庁航空隊に、この度、新型機がお目見えした。

JA14TD AW139 ちどり 東京消防庁航空隊   voyager様撮影


 

 2017年4月11日(火)、東京都江東区の江東航空センターに於いて「東京消防庁航空隊発足50周年」記念式典が行われ、この中で新型機の就航を祝う式典が同時開催された。

今回、新たに就航したのはAW139「ちどり」である。

「ちどり」は、代々、名前が受け継がれてきた東京消防庁航空隊の一番機(flagship)。
初代はシュド SE3160アルウェットV、2〜3代目はドーファンU、と、同庁は一貫してフランス製の機体を使用してきた。



初代ちどりと同型機のひばり シュド SE3160アルウェットV


2代目ちどり JA9569 アエロスパシアルSA365N ドーファンU


3代目ちどり JA119A アエロスパシアルAS365N2 ドーファンU

 そして今回、50年の時を経て、4代目として新たにイタリア製の機体が加わった。(注1)
AW139はホバリング性能の向上、広いキャビン等が評価され、今や消防防災ヘリコプターの主力機となりつつある。

3代目に比べ、馬力は約2倍(1,872馬力×2基)、航続距離は200km増加し約1000km、航続時間も5時間強、と向上した。 
同庁は離島の「空飛ぶ救急車」としての運用も担務しているが長距離の洋上飛行となる為、通常は大型機のAS332L1かEC225LPを使用する。しかし今回の新型機の導入により、伊豆諸島の青ヶ島までならば無給油で往復出来、島しょ地域での救急活動も対応可能となる。また機体底部に大容量(1,800L)の消火液投下装置FireAttackerを装備し、山火事対応などに対応可能、中型機でありながら、大型機並みの力が期待される。


 当日は、ピカピカに磨き上げられた機体が報道陣に公開された。

Virtical Finに書かれた登録番号はJA14TD
未確認だが、141番機の4代目、TDはちどりの略と推測される。

江東航空センターは、東京ヘリポート内にあり、雨で視界の悪い中、フライトも披露された。(注2)

 東京消防庁航空隊は現在、中型機×4機、大型機×4機の計8機体制。
1967
(昭和42年)4月の運航開始以来、50年間無事故という輝かしい記録を持つ。
2020
年の東京オリンピックを控え、万全の体制が求められる中、4代目ちどりは頼れるFlagshipとなるに違いない。

(注1:AW139は総務省消防庁の機体が2機ある(埼玉県と高知県に貸与中)が、東京消防庁としては初)

(注2:写真は4月11日当日ではなく、訓練時に撮影されたもの voyager様撮影)

                                                          2017年4月22日 初稿


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