山口県のＳ様からレポートが送られてきたので、下記に掲載します。

　

　 先日6/19に山口県岩国市西部の伊房地区にある雲霞（くもがせ）山の山頂付近で発生した山林火災に山口県・広島市・香川県の各防災ヘリが消火活動で活躍しました。
ここ数年、各県の防災ヘリの相互応援体制が充実している様子が実感できた事案でしたので報告させていただきます。

◆経　過

　臨時着陸場のすぐそば（10m位）に4万ボルト位の高圧線があるにもかかわらず、見事なアプローチ（旋回降下）で着陸し、給油などを実施していました。

左：広島市消防航空隊のSA365N1　ひろしま

右：山口県消防防災航空隊の川崎BK117C-1　きらら

（Yahoo!地図情報のHPより）

　臨時着陸場は上図の右端中ほどの「みなみごうち」駅の東側にある小学校で、給水 ポイントは「ゆかば」駅の東側にある橋の北側付近（多少場所を移動しながら）で 行っていました。
現場指揮本部は給水ポイントの西側河原に設定されていました。

広島市消防航空隊のSA365N1　ひろしま

　6/20の地方紙「防長新聞」によると焼失面積は約9ha、地上部隊は 岩国地区消防組合消防車両15台、人員72名 岩国市消防団 消防車両20台、団員約100名だったそうです。
　また、早朝より臨時着陸場として使用した岩国西中学校は授業を午前中で切り上げて家庭学習するよう指示したそうです。
　理由は
１．生徒の安全確保
２．ヘリの離発着に伴う騒音と砂埃（消防車によるグラウンドへの散水は実施していたが効果不十分）が
　　　 授業の妨げになる。
３．火災現場が校区内であり、避難場所として避難者受け入れの準備も充実させる。
　　 （市の避難場所に指定されているが、結果避難者なし）
　とのことでした。

　以上、山口県のＳ様から頂いた写真とレポートをほぼ原文のまま掲載させて頂きました。
　（写真の著作権はこの方にありますので、流用はご遠慮下さい。）

山口県のＳ様、訓練ではなく、実際の消防活動はななかな見られないと思います。
この度は貴重な詳細レポートと写真をお送り下さり有り難うございました。

Rotor Windでは、皆様からの情報をお待ちしております。
情報をお持ちの方は下記までメールを頂ければ幸いです。
（尚、匿名希望の場合はその旨、ご明記下さい）

rwind@sa.uno.ne.jp

2002/07/07