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アグスタA109K2ドクターヘリ誕生!

JA111D アグスタA109K2 ドクターヘリ( 匿名希望さんより)

 に我が国に2機目のK2が登場した。
K2はハイパワーのアリエル1K1エンジンを装備、REGA(スイス山岳救助隊)の機体として有名。我が国では富山県警で山岳救助などに使われており、Rotor Windでも連載を組んで徹底紹介しているが、今回中日本航空に於いてドクターヘリとして使用されることとなった。

 登録は8月26日、修祓式は9月28日に中日本航空の名古屋格納庫に於いて行われている。同社はEMSの草分け的な存在で、その他固定翼を使用した国際EMSにも積極的に活動している。当初は海外の機体をリースするという噂があったが、今回兼松エアロスペース(株)を通じ、正式に購入したとのことでそのEMSに賭ける意気込みが感じられる。

機体はご覧の通りの純白、登録番号はJA111Dで中日本航空のロゴが入っている他は医療を表すアスクレピオスの杖(注)の図柄のみ、と清楚ないでたち。
一見、SAMU(サミュ:フランスパリで活躍するEMS機関)の機体を連想させる。

本機は12月から2000年1月まで岡山県の川崎医大、2月から3月まで神奈川県の東海大学付属病院にて待機、ドクターヘリとして活躍する予定。
早く関東地区でその姿を拝みたいものだ。

注釈:アスクレピオスの杖(つえ)について
ギリシャ神話に出てくるアスクレピオス(Asklepios)が持っている杖のこと。
彼は太陽神アポロンの子。半身が馬のケンタウロス族の賢人ケイロンから医術を教わり死から人間を救う術を覚え、死者をも蘇らせたという。
しかしこれが冥王ハデスの怒りを買い、殺されて星座(蛇つかい座)にされてしまった。その後、父アポロンにより死後名誉を回復、医学と治療の神として崇められることとなった。

 古代ギリシアでは蛇を神聖視しており、また健康のシンボルと考えられ、ローマで疫病が流行した際に彼が蛇の姿で現れ市民を救ったという伝説もある。そして彼が持っている杖は父アポロンから贈られたもので、1匹の蛇がからみついており、今日医療関係のシンボルとなっている。
 尚、よく混同されるが2匹の蛇が巻き付いているものは「ヘルメスの杖」と呼ばれ金融や商業のシンボルマークなどに使われており、これとは別物。


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