もうちょっと新しい話を読みたい方は、こちら をどうぞ。 Win95 と KT 7.x を使いながら書いたものです。来年にはもう、古くなるでしょうね(^^;) さすがにうちの「あぷ吉」こと Aptiva 520 (486 DX4/100 MHz) に Windows 98 は重そうだしなぁ。・・・・そう、ISDN にしてちょうど1年になりますが、あぷ吉くんは2年半の酷使に耐えて、いまだ現役、メインマシンであります(^_=) メモリと HDD を増設し、キーボードとマウスとグラフィックなんとか、をかえました、けどね。
Aptiva520でドイツ語を 秀丸とWWWブラウザの欧文用設定 WWWにアクセスしてみよう Joe's HomePage! ディスクに保存 日本語との混在!? 欧文文字の入力 電子メールでのドイツ語 語学教材としてのWWWテキスト
Aptiva 520 に OS/2 はそのままでは乗らないそうなので、ボーナスパックでインターネットにつなげることはできない。OS/2からフランス語やドイツ語版の Windows を立ちあげてそれぞれの窓で使い分けることもできない。付属の MS-Works やライト、メモ帳などではドイツ語のウムラウトやフランス語のアクサンの部分は文字化けする。ちなみに、うちには欧文ワープロソフトもない。それでもうちのAptivaはドイツ語・フランス語学習マシンとして立派に機能している。同一文書で日本語と混在させることには制限があるが、何も手を加えず、日本語Windows 上で、ドイツ語もフランス語もちゃんと読み書き印刷できるのである。
そのためにはシェアウェアの『秀丸エディタ』と、WWWブラウザを用いる。わたしは Internet Office 3.0aJ 付属の Air Mosaic を使っているが、他にもいろいろ選択肢はある。体験版が雑誌の付録になっていることも多いので、まずそれで試してみてほしい。
秀丸は MARUO.EXE(英語版。「ファイル」「編集」などの表示が英語)にする必要すらない。日本語版のままで、フォントの設定を欧文にするだけである。ワードラップも一応きくが、ウムラウトなどは日本語の漢字の1バイトめと認識されるらしく、これを含む語が行末に来た時はうまくいかない。また、「全角文字を意識する」という指定は、はずしておいた方がよいようである。
Air Mosaic なら「オプション(O)設定(C)フォント(F)」を選び各種の文字の設定をする。Normal, Heading 1〜7, その下にもまだでてくるが、それぞれの文字について「フォントの変更」をクリックし、好きなフォントを選んで更にOKをクリックする。ここは画面の文字も小さいし、なかなか面倒くさくて、ずぼらなわたしは「日本語用」と「ドイツ語用」の設定ファイルを別に作っている。
というのは、日本語の設定だとドイツ語のウムラウトは空白か怪しげな漢字に見えるし(秀丸でも同じ)、欧文の設定だと日本語は意味不明の文字の羅列になるのである。この設定は airmos.ini というファイルに保存されるようなので、airmos.jap, airmos.deu などという名前をつけてとっておき、日本語と欧文の環境を切り替える時にはコピーして使っている。設定ファイルが複数もてるソフトもあるみたいだが。
なお、Air Mosaicでは、HTMLのウムラウト (üなど)表記も ANSI TEXTも少なくともドイツ語に関しては同じように読める。欧文フォントを選ぶだけだから、インプレス社「TrueTypeスーパーフォントコレクション」などのフォント集からフォントをインストールすれば、たとえばドイツ語ニュースをいわゆる亀の甲文字で読むこともできる。
または代用文字で入力しておいてあとで置換する、という方法もある。ドイツ語なら [ = A + Umlaut,{ = a + Umlaut, ] = U + Umlaut, } = u + Umlaut, \ = O + Umlaut, | = o + Umlaut, ~ = エスツェット、として入力しておき、sed などで置換するのである。
たとえば ANSI Text にしたければ
ESC/P 系のプリンタなら、ドイツ語の国際文字セットを指定するだけで代用文字をプリンタ内蔵のフォントで印刷できる(DOS の印刷ソフトPRT++などが便利である)。表示は代用文字のままだが、印刷するとドイツ語なのである。
WWWのサイトに問い合わせのメールを書いた時は、試しに<HTML>と宣言しておいて、üなどを使って書いてみたが、数分後にドイツ人からきた返信では ue で書いてあった。ちなみに APA は ANSI Text, Der Standard は ü などの HTML 表記、German News は見出しが HTML 表記で本文は ue などの表記、Deutsche Welle (ftp) はue で書いてあり、ドイツ語圏でも統一されているわけではないので、こちらから送る場合もあまり気にしなくていいのかもしれない。
郵送によるタイムラグもなく、その日のニュースがすぐに読めてしまうところが最大の魅力なのだが、電子データとして入手できるため検索も容易で、文例集として利用することもある。Japan を含む記事を読めば、日本のことをドイツ語でどう表現できるかも学べるし、ウムラウトを ue などのように書いてあるサイトを読む時はこれをどう置換すればウムラウトになるか(全部置換してしまうと Israel などが困る)考えていると正書法の勉強になるし、もちろん全部は読み切れないのだが、ここ半年で随分ドイツ語に馴染めた気がする。もっともこれで身に付く語彙といったら、犯罪関連とか政治経済関連とか、あまり美しくないものばかりだったが。
英語より少ないとはいえ、ドイツ語を読めるサイトはたくさんある。フランス語も同じようにフォントを欧文設定にするだけで読めるから、日本語と英語圏だけでなく、さまざまな言葉によるネットサーフィンを楽しんで欲しい。
秀丸とWWWブラウザの欧文用設定
秀丸でも Air Mosaic でも、既に欧文で書かれているテキスト(ANSI Text)を読む時はとても簡単である。フォントを欧文にかえればいいのだから。秀丸だと Courier か Courier New のいずれか、Air Mosaic なら Windows のコントロールパネルで組み込フォントから好きなものが選べる。
WWWにアクセスしてみよう
ドイツ語を読むためのフォントの設定が出来たら、今度は実際につなげてみよう。Internet Office 3.0aJ での設定は比較的簡単である。ASAHIネットなら専用の会議室に詳しく説明があるし、BNNインターネットのマニュアルに例として載っているから、そこに書いてある通りに設定すれば大丈夫だった。とりあえず、Air Mosaic と PPPダイヤラーと電子メールだけ設定しておけば十分である(BNNはWWWと電子メールしかサービスをしていないので、他のソフトはまだ使ったことがない)。
ただし,デフォルトの設定では、起動時にSPRY社のホームページに接続するようになっているはずだから、「オプション(O)設定(C)ホームページ」の欄の「起動時に自動的にロード」のチェックをはずすか、よく見に行く URL を集めた自家製ホームページを作っておいて、そこからリンクする方が電話代の節約になりそうである。
Joe's Home Page!
たとえばわたしのホームページはこんな風に書かれている。(抜粋)
----
<HTML>
<TITLE>Joe's Home Page!</TITLE>
<BODY>
<H1>Joe's Home Page!</h1><pre>©Joe 1995</pre>
<a href="http://www.asahi-net.or.jp">ASAHI</a>(Jap.)
<a href="http://www.asahi-net.or.jp/an_e/index-e.html">ASAHI</a>(eng.)
<a href="http://www.bnn-net.or.jp">BNN</a>(Jap.)
<hr>
<a href="http://www.welt.de">Welt</a>Die Welt
<a href="http://www.thenet.ch./tages-anzeiger">Tages Anzeiger</a>in der Schweiz
<a href="http://www.apa.co.at/news/schlagzeilen">APA</a>
Nachrichtenüberblick
<hr>
<a href="http://www.apa.co.at/orf/teletext/101.htm">ORF</a>Schlagzeilen
<a href="http://www.via.at/modern.times/">ORF</a>MODERN TIMES
<a href="http://www.derstandard.co.at/DerStandard/index.html">Der Standard</a>
<a href="ftp://ftp-dw.gmd.de/dw/news/">Detsche Welle</a>ftp
<a href="http://www.rz.uni-karlsruhe.de/misc/germnews/ThisYear/ThisMonth/
Today.html">German News</a>heute
<a href="http://www.hamburg.pop.de/bda/int/spiegel/spiegel/">Der Spiegel</a>
</body>
</html>
-----
これを起動時に読み込み、青い文字の上をクリックすると、ダイヤラーが自動的に立ち上がってプロバイダにアクセスし、接続の確認・・ネゴシエーション中・・などの確認が行われた後、データの読み込みが始まる。「うちのパソコンからオーストリアに直接つながった!」と感激したものである。ただし、ドイツ語設定のままBNNのホームページにアクセスしても、日本語はまったく読めないのでご注意を!
ディスクに保存
WWWにつなげるようになった最初のうちは、あちこちに飛べるだけでうれしかったのだが、オンラインで全部読むことはとてもできないので、データをディスクに保存してあとからゆっくり読もう、と思うようになった。
そのための方法としては3つある。
データを既に読み出している場合は、ソースの保存を選ぶ。ただしキャッシュで読み出したものはソースはないので、リロードしなければなりない。
欲しいデータを読み出す前にこのチェックをしておくと、画面に表示せずにディスクに保存するようになる。チェックをはずすまでずっと、ドキュメントを読み出そうとするたびに保存すべきファイル名を聞いてくる。
Windows 付属のファイルマネージャーを立ち上げておく。Air Mosaic の画面から読みたいドキュメントを選び、ファイルマネージャーにドラッグ&ドロップすると、そのファイルをディスクに直接読み込んでくれる。今までのところ、これが一番簡単な方法だと思う。
また逆に、ファイルマネージャーから拡張子が.HTMのファイルを Air Mosaicの画面にドラッグ&ドロップするとそのファイルが表示される。シェアウェアの「拡張ツールバー」を使っている方は、ツールバーに Air Mosaic を登録しておけば、ファイル名を渡して起動することもできる。日本語との混在!?
今度はちょっとおもしろいことをやってみよう。
Air Mosaic ではつごう十種類以上のフォントを指定するので、これを逆手にとって、日本語とドイツ語の混在もできなくはない。普通の文字は欧文にしておき、あまり使いそうにないもの、たとえば<h6>を日本語に指定する。すると、
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<h6>佳代ちゃん元気?こないだのオーストリアのニュースを送るね。伸江</h6>
<h5>ORF 4.August 23:15 Uhr MEZ</h5>
<h2>Österreicher sind "Eistiger"</h2>
Mit einem Pro-Kopf-Verbrauch von 7,5 l Speiseeis im Jahr liegen die
Österreicher im europäischen Spitzenfeld. .......
-------
のようなHTML形式のテキストファイルを Air Mosaic に読み込むと、ドイツ語と日本語が同時に使える。プリンタをFAX-Works(Aptiva付属)などのFAXソフトに指定すれば友人宅などにそのまま送れる。HTMLの書き方を多少覚えておけば欧文用のワープロがなくてもかなり奇麗に印刷できるわけである。HDDの容量はともかく、ご予算にあまり余裕のないわたしにとっては、これは予想外の収穫だった。しかも、データはテキストでいいのだから。
欧文文字の入力
ちなみにウムラウトやアクサンの入力は、秀丸なら NiftyServe の外国語フォーラムに登録されている「E-ACTMAC.LZH秀丸用欧文文字入力マクロA」などが便利である。MAYAさん作の ACTMAC を菅原さんが拡張なさったものである。
HTML形式にしたければ---deu2ansi.sed---
s/{/\xE4/g
s/\[/\xC4/g
s/|/\xF6/g
s/\\/\xD6/g
s/}/\xFC/g
s/\]/\xDC/g
s/~/\xDF/g
------------------
というスクリプトを使って、sed -f deu2htm.sed なんとか > かんとかのようにすれば、一気に置換できる。秀丸の全文置換を使うよりは、フィルターマクロを使った方が速いようである。uml; という文字列は意外に入力しやすいので、ü などを直接入力してもいいかもしれないが。(そのうちこのままでも読めるようになるところがこわい。)
---deu2htm.sed---
s/\\/\Ö/g
s/|/\ö/g
s/\[/\Ä/g
s/\{/\ä/g
s/\]/\Ü/g
s/\}/\ü/g
s/\~/\ß/g
s/\"/\"/g
----------------
電子メールでのドイツ語
これで ANSI Text も HTML 形式のテキストも書けるようになったが、ドイツ語の場合、タイプライターなどでウムラウトがなければ ae , ue のように書くことが許されているので、電子メールでもそれで十分のようである。
語学教材としてのWWWテキスト
WWWは画像が奇麗、というのが巷の評判だが、わたしは「画像のインライン自動表示」をはずしてテキストだけを読んでいる。以前からASAHIネットの会員で、知らない間にインターネットが使えるようになっていた、ここ独自のサービスとしてテキスト形式WWWがあり2400のモデム+古い98で十分用が足りていた、というせいもあるが、「生の」語学教材として読んでいるのだから、テキストだけで十分である。画像は表示も遅いしファイルサイズはデカいし、気が向いた時(もしくはパソコンに慣れてない友人がうちに遊びに来た時)しか見ないようにしている。
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