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Troussier
[トルシエ]

 個人的にはサッカーよりバスケや野球の方が好きなんで、この「トルシエ」という名前のスペルはかなり長い間知らなかったんだが、初めてスペルを知った時にはビックリした。これは、本人は多分かなり納得がいってないんじゃないかな。
 まぁ、長々と説明する前に、とりあえず本当の発音を書いておこう。

 敢えてカタカナで書くとこうなるだろう:トゥルッスィエ

最初のポイントは"Tr"の部分で、要は「ト」(to)とは発音しないのでアル。日本の50音というのは、子音だけってのがないから、"t"を短音で発音するのに慣れてないんだろう。ましてや、この場合"t"の直後に日本人の苦手とする"r"が来ているだけに難易度が高く感じるかもしれない。
 コツは、"t"の後に"r"と考えず、"tou"に"r"を足すという感覚で発音する事。んで、その"r"の音であるが、コレはタンを吐く時の音と全く同じでアル。日本人はやたらタンを吐くのが好きな人種なので(オレは吐かんが、ウチの親父は吐くなぁ)、案外この音は得意として良さそうなモンだが、どうもカタカタに一度変換してから発音しようしてしまうようだ。

 さて、Troussierの"Trou"まで行ったら次は"ssier"の部分だが、コレも気をつけて欲しい。
 「シエ」と発音すると、仏語では"chier"(=クソする)の音になってしまい、非常に印象が悪い。
 まぁ、ついでだから以下のような表現も覚えておくといい:
tu fais chier:うぜーんだよ
fais pas chier:邪魔すんなよ

 この音は、50音の中途半端な部分だと思う。「サ行」の中でも「シ」の音だけは、「"S"+母音」でなく「"SH"+母音」という音になってるのであるが、我々日本人はそれに慣れきってしまっているために、いざ"si"を発音しようと思うとなかなかできない。一応「スィ」というのがアル程度近いのだが、これはこれで、厳密には"soui"になってしまって"si"とはまた少し違う。「スィ」と発音する時は、一度口先をとがらせるが、この動作を無くすと自然に"si"の発音になる。


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