06系(第1編成) 3732列車 多摩急行 
小田原線 喜多見 2007年11月11日撮影

06系(第1編成) 3732列車 多摩急行 
小田原線 喜多見 2007年11月11日撮影

1.概要
 1992年(平成4年)に製造された千代田専用の通勤形電車です。
 編成は下記の通りです。
 ←代々木上原
 06-100(CT1)−06-200(M1)−06-300(T)−06-400(M2)−06-500(Tc1)−06-600(Tc2)−06-700(M3)−06-800(T')−06-900(M1)−06-000(CT2)

2.車体構造
 車体は07系と全く同じアルミ合金製の20m車体で、片側に両開き式扉が4箇所設けられてます。先頭部分は丸みを帯びた流線型で貫通扉が右にオフセットされ、左右非対称となってます。飾り帯は千代田線のラインカラーに加え、薄紫と白の細い帯がアクセントとなってます。先頭車は運転台スペースの確保のため70mm長くなってます。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されましたが、6000系(車端部から3+7+7+7+3人掛け)とは違い、車端部から4+6+7+6+4人掛けの配置となりました。06-200と06-900に車椅子スペースが設けられてます。
 LED式案内表示器を各旅客用扉の上部に設けられました。

4.機器類
 制御装置はIGBT-VVVFインバーターが日本で初めて採用されました。制御装置1台に対して主電動機1台を制御する1C1M方式が採用されたため、制御装置が1台故障しても十分な性能が発揮できるようになってます。主電動機は205kWの三相かご形誘導電動機が、駆動装置はWN平行カルダンが採用されました。
 台車はモノリンク式のボルスタレス台車(電動車:SS-135,付随車:SS-035)が採用されました。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電機指令式空気ブレーキが採用されました。

5.主な履歴
 1993年(平成5年)3月18日より営業運転が開始されました。1編成のみで製造終了しました。
 1999年(平成11年)12月から千代田線、JR常磐線で一段ブレーキ式ATCが運用開始されるたため、対応工事が行われた。
 2008年(平成20年)からJR用デジタル列車無線対応工事が行われた。
 2012年(平成24年)から小田急のD-ATS-Pが使用開始されたため、対応工事が行われた。
 2015年(平成27年)8月に廃車された。

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