9300系(9301F) 10014 特急
京都線 十三〜南方 2015年5月6日撮影

9300系(9309F) 13015列車 特急
京都線 梅田 2015年5月6日撮影

1.概要
 2003年(平成15年)から製造された特急運用を中心とした通勤車両です。

2.車体構造
 車体はアルミ合金製の18m車体で、前面は8000系列に似ていますが、上部形状が少し違います。
 乗降扉は片側に両開き式扉が3カ所設けられました。
 屋根のクーラー、パンタグラフ、列車無線アンテナを覆うように長手方向にアイボリーのカバーが設けられ、外見上一体感があります。

3.車内設備
 座席は主に特急運用が中心なのでセミクロスシートが採用され、クロスシートは終着駅で進行方向に一斉転換できるようになっています。車端側のクロスシート背面には収納式の補助椅子が設けられています。車端部はロングシートとなっていますが、一部が跳ね上げ式の座席となっており、車椅子対応のスペースにすることも可能です。
 側窓は全窓連続式の固定窓でしたが、9303F以降は車端部の窓がパワーウインドウ式となりました。
 照明は間接照明となっています。
 貫通扉は自動扉となっています。
 車内の案内表示器は乗降扉上部にLED式の案内表示が千鳥配置で設けられましたが、9303F以降はLCD2台が千鳥配置で設けられています。

4.主な機器類
 制御装置はIGBT-VVVFインバータが採用されました。主電動機は200kWのかご形三相交流誘導電動機が採用されました。
 駆動装置はWNドライブとTDドライブが採用されました。
 台車はモノリンク式ダイレクトマウント空気バネ台車FS-565(M車)、FS-065(T車)が採用されました。
 制動装置は全電気指令式電磁直通空気ブレーキ(電力回生ブレーキ優先・純電気ブレーキ対応)が採用されました。
 行き先表示器には幕式の物が採用されましたが、9303F以降はフルカラーLEDが採用されました。

5.主な履歴
 2005年(平成17年)より製造された2次車(9301F、9302F)の先頭上部ヘッドライトの分割仕切りが無くなりました。
 2008年(平成20年)より製造された3次車(9303F〜)は、行き先表示器がフルカラーLEDが採用され、案内表示器がLCDとなりました。
 2013年(平成25年)より前照灯がLEDに変更されました。また、乗降扉脇の手すりが一体構造の物から一般的な手すりに変更されました。
 2018年(平成30年)より車椅子スペースを常時確保するため、跳ね上げ式のロングシートを跳ね上げた状態に固定されました。
 2018年(平成30年)より車内無線LANが使用できるようになりました。

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