9300系(9501F) 1649列車 急行
阪神本線 大物 2007年8月15日撮影

9300系(9505F) 急行
阪神本線 大物 2015年12月6日撮影

1.概要
 2001年(平成13年)3月10日のダイヤ改正に合わせ、急行用として37年ぶりにクロスシートを備えた当形式が登場しました。
 編成は下記のとおりです。
←大阪梅田                           神戸三宮→
 9501(Tc1)−9301(M')−9401(M)−9401(M)−9301(M')−9501(Tc2)

2.車体構造
 車体は18m鋼製車体となり片側に3箇所両開き式扉が設けられてます。5500系同様屋根と戸袋窓の外板にステンレスを用い、耐食性を高めています。外観は5500系のイメージを受け継ぎ、前面窓の下部に緩いカーブが付き、裾隅を斜めにカットしています。側面も従来通りの窓配置ですが、クロスシートとしたことで扉幅が100mm短い1,300mmとなりました。

3.車内構造
 客室内は山陽電鉄への直通運転に考慮してセミクロスの座席配置を基本としていますが、編成両端部はラッシュ時の混雑緩和対策としてロングシートとしました。中間の4両は扉間に4列の転換式クロスシートが配置されていますが、扉付近は固定クロスシートとなってます。
 案内表示器は5500系と同じ路線マップ併用LED式車内案内表示装置が採用されてます。

4.機器類
 制御装置は阪神初のIGBT-VVVFインバータ制御のSFV047-A0(東芝)が採用されました。
 主電動機は130kWのTDK-6146-A(東洋電機製造)が採用されてます。
 台車はボルスタレス台車のFS-144B(電動車)、FS044B(制御車)が採用されてます。
 制動装置は、回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通空気ブレーキ(MBS-A)が採用されました。
 駆動方式は、TD平行カルダン駆動が採用されました。
 台車はモノリンク式ボルスタレス台車のSS-144B(電動車)、SS-044B(付随車)が採用されました。

5.主な履歴
 2007年(平成19年)にバンドン式密着連結器から一般的な柴田式(廻り子式)密着連結器に交換されてます。
 2013年(平成25年)よりパンタグラフが下枠交差式からシングルアーム式に交換されました。
 2013年(平成25年)より案内表示器のランプ式路線図が撤去されました。

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