127系 新潟 1999-1-15撮影
 1994年(平成6年)に新潟支社管内の信越、白新、越後線で普通列車として活躍していた165系急行形電車を置き換えるために登場した車両です。
 形式はクモハE127(Mc)、クハE126(T'c)の2形式で、編成はクモハE127+クハE126の2両編成となっています。
 車体構造は209系と同じステンレスのプレスを多用した2シート工法の構体を採用した20m3扉車です。前面は貫通構造で、前面形状を一体型FRP製の覆いを用いた曲面構成としています。
 室内はロングシートとなっています。内装の構成も209系の方式を踏襲しており、内張りは運転室背面と妻を除き、窓キセもFRP製で、風道部、冷風吹き出し部、天井灯部までを含めて一体形となっています。各部の色彩は、側天井、妻に明るいベージュ色を、腰掛けモケットに細かい柄の入ったライトグリーン色を採用し、明るくソフトな雰囲気を持たせています。
 側窓は、出入り口間を4連窓、車端部は1枚窓を設けています。4連窓の中央2枚だけ開閉式にし、他の窓は固定窓となっています。窓寸法は極力大きくし、熱戦吸収ガラスを採用しカーテンを省略しています。
 扉は冬季の車内保温のため半自動構造とし、各出入り口の内外に開閉用スイッチを設置しています。座席の袖仕切は、風防の機能を持たせ、立ち席車との区別を明確にもたせるため、大型の物を採用しています。
 貫通口はお客様の車両間移動を容易にするため、貫通路幅を1200mmとし、妻引き戸は2枚の両開き構造としています。
 冷房装置は三相440V-60Hz用のAU720A-G2形(冷房能力42000kcal/h)を採用しています。
 運転台付近には自動両替器付き運賃箱、整理券発行機、自動放送装置、運賃表示器等のワンマン運転関係機器を設置しています。
 保安装置はATS-SN、列車無線、防護無線の他、緊急列車防護(TE)装置及びEB装置を設置しています。
 主回路システムは、VVVFインバーター制御で、単ユニットの冗長性を考慮し、主電動機2台制御のVVVFインバーターを2台並列に接続した物を同一箱内に納めた構成としています。主電動機はE127系用に新開発した出力120kWのMT71形で、小型・軽量化とノーメンテナンスを目標とし、耐雪構造としています。
 ブレーキシステムは、回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、閑散線区での使用を考慮してチョッパ制御により回生、発電両方が作用する回生・発電ブレンディングブレーキ方式を採用し、耐雪ブレーキ及び直通予備ブレーキを併設している他、T車優先遅れ込め制御、滑走再粘着制御機能を設けています。
 また、1998年(平成10年)には松本地区に100番代が投入されました。
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