455
455系 磐越西線 会津若松 1999年5月4日撮影
 1962年(昭和37年)交流・直流電化区間を走行できる急行形電車として451系(50Hz)が東北本線、471系(60Hz)が北陸本線に登場しました。
 下回りは401・421系と同様の主電動機MT46(100kW)、主幹制御器はCS15が採用されました。車体的は153系をベースに製作されました。
 1963年(昭和38年)には出力アップされた主電動機MT54(120kW)が開発され、453系(50Hz)、473系(60Hz)が登場しました。
 1965年(昭和40年)には山岳区間運転に対応すべく抑速発電ブレーキ付きとなった455系(50Hz)、475系(60Hz)が登場しました。
 1969年(昭和44年)には50/60Hz交流電化区間を走行でき、抑速発電ブレーキ付きの457系が登場しました。
 上記の形式は全てクモハ(Mc)+モハ(M')ユニットを組み機動性を高めています。
 交直流の電源切替は車上切替とし、クモハ(Mc)に静電アンテナ、モハ(M')の屋根には特別高圧機器を装備しています。
 各系列にはクハ(Tc)、サハ(T)、サロ(Ts)、サハシ(Tb)があったが、現在は廃車、改造等によりクハ(Tc)とサハ(T)が残るのみとなっています。クハ451は451,471,453,473系で共通され、クハ455とサハ455は455,475,457系で共用されています。
 全国各地で急行列車として活躍してきた系列ですが、1985年(昭和60年)3月改正から地方線区のローカル列車で使用されるようになり、近郊化改造、他系列からのクハ(Tc)化改造による転入が相次ぎました。また、老朽化が進んでいたため、455,457,475系については特別保全工事を施工しました。
 車体を新製して他形式にする工事も行われ、451,453系は717系、471,473系は413系に改造されました。また、475系の一部が717系200番代へ、455系の一部が717系900番代へ改造されました。
 残った車両は各地域独自の塗色になり、JR東日本、JR西日本、JR九州のローカル地区で活躍中です。
 また、最近JR九州では475系がリバイバルで旧塗装に戻され活躍しています。
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