785系
785系(NE-4編成) 3940M 快速「エアポート」152号
千歳線 長都 2007年8月31日撮影

785系
785系(NE-501編成) 3924M 快速「エアポート」132号
千歳線 長都 2007年8月31日撮影

785系(NE-501編成) 3924M 快速「エアポート」132号
千歳線 長都 2007年8月31日撮影

1.登場背景
 1990年(平成2年)「よりスピーディーに、より快適に」をテーマに、増発、スピードアップ、省エネルギー、省力化を目指したビジネス特急として登場しました。
 2002年(平成14年)までの編成は下記の通りです。
 基本編成
←札幌方
 クモハ785(Mc)+サハ784(TA)+モハ785(M)+クハ785(TAc)
 付属編成
 クモハ785-100(Mc)+クハ784(TAc)
 2002年(平成14年)以降の編成は下記の通りです。
←札幌方
 クハ785(Tc)+モハ784-500(M2)+モハ785(M1)+サハ784(TA)+クモハ785(Mc)
 クハ784(TAc)+モハ785-500(M)+クモハ785-100(Mc)+クハ784(Tc')+クモハ785-100(Mc)

2.車体構造
・0番台
 車体は軽量ステンレスとなり、分割併合が容易に出来るよう貫通扉付きとなっています。側窓は大型連続窓となり、出入り口は停車時間短縮のため2カ所設けられています。このうち、クハとサハの後位側扉は930mmと拡大されています。先頭の愛称名表示器は運転台前面窓の下にLED方式の物が設けられております。
・500番台
 側窓を小型化しポリカーボネート製の保護板を設け窓ガラス破損防止を図ってます。後位側扉は930mmと拡大されています。

3.車内設備
・0番台
 腰掛けはバケットタイプの回転リクライニングシートですが、テーブルの他にセンターアームレストとフットレストが取り付けられています。サニタリーコーナーは2両に1カ所にまとめられ、クハとサハの札幌方車端部に洋式トイレ、男子用トイレ、化粧室が設けられています。洋式トイレには、折りたたみ式のベビーベットが設けられてます。また、クモハには車販準備室が設けられています。
・500番台
 座席はuシートとなり、自動放送装置が設けられました。バリアフリー対応として車端部に車いすスペース、車いす対応トイレが設けられてます。出入り口にはドアチャイムが設けられてます。

4.機器類
・0番台
 制御装置はGTO-VVVF制御とし、190kWの三相かご形誘導電動機を駆動しています。これとヨードダンパ付き軽量ボルスタレス台車の採用により、130km/hの運転を可能にしました。床下機器の配置は基本的に781系の考え方を踏襲しており、発電ブレーキ用の主抵抗器、主制御器(主変換装置)はクモハ785,モハ785に、主変圧器はサハ784,クハ784に、補助電源装置(SIV)、空気圧縮機(CP)はクハ784,クハ785,サハ785に設けられています。パンタグラフはサハ785とクハ784に設けられており、基本編成、付属編成ともパンタグラフは1個となっております。ブレーキは発電ブレーキ併用の電気指令式空気ブレーキで、滑走粘着制御システムが組み込まれています。
・500番台
 制御装置はIGBT-VVVFインバーター制御で、主電動機N-MT731形(230kW)を制御します。ブレーキ装置は回生ブレーキ併用電機指令式空気ブレーキです。台車は軸梁式のN-DT785A形に変更されました。
 モハ784形500番台は4両編成組込用で、1M方式で主変圧器とシングルアーム式パンタグラフを装備してます。
 モハ785形500番台は2両編成組込用で、パンタグラフ、主変圧器は設けられてません。電力はクハ784形から供給されます。

5.主な履歴
 1991年(平成3年)にグッドデザイン商品に選定されました。
 2001年(平成13年)に着雪防止のため先頭上部に風洞が設けられ、スカート形状の変更が行われました。前照灯はHID灯に変更され、側窓にポリカーボネートの保護板が取り付けられました。
 2001年(平成13年)8〜9月に編成が逆向きになりました。
 2002年(平成14年)に500番台が組み込まれて5両編成となりました。
 2005年(平成17年)からリニューアル工事が行われました。
 座席、トイレが変更されたほか、デッキの仕切扉がタッチセンサー式のものに変更されました。
 制御装置は500番台と同じIGBT-VVVFインバーター装置に変更されましたが、主電動機はそのままです。ブレーキ装置は全車回生ブレーキ併用電機子指令空気ブレーキに変更されました。床下には500番台同様の防雪カバーが取り付けられました。

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