373系
373系(F2) 32M 特急「ワイドビュー東海」2号
東海道本線 根府川〜早川 2005年4月24日撮影
 1995年(平成7年)静岡運転所に配置されていた165系の置き換えようとして登場した特急形電車です。
 開発に当たってのコンセプトは「標準性」、「効率化」、「親しみやすい特急」が基本コンセプトとなり、JR東海の中長距離用電車として汎用性を兼ね備えた車両となっています。
 編成は東京寄りからクモハ373+サハ373+クハ372の3両編成となっております。必要に応じて、編成単位で増結可能となっています。
 車体は、先頭部と大和区の一部を除いてステンレス鋼となっています。出入り口は各車両2カ所ですが、客室との仕切はパーテーション方式を採用しているので仕切扉はありません。出入り口の扉はJRの特急電車としては初めて1300mm幅の両開き式引き戸になり、半自動扱いも可能となっています。
 客室は全車普通席のモノクラスとなっており、テーブルひじ掛け内蔵式の回転リクライニングシートを970mmのピッチで装備する一般客室のほか、サハ373,クハ372にはボックスシートと大型テーブルを装備したセミコンパーメントが設置されています。また、内装材は省メンテナンスを考慮し、客室出入り口の壁内貼りにはメラニン化粧版、床材には耐シガレット性の塩ビ床敷物を採用し、塗装範囲を極力少なくしています。
 運転台はワンハンドル式の主幹制御器を採用したほか、運転支援、車掌支援、検修支援など、充実したモニタ装置が搭載されたいます。
 主回路装置は383系同様にVVVFインバーター制御が採用されましたが、誘導電動機には加速性能向上のため、383系に比べ容量が大きい新設計のC-MT66を採用しています。ブレーキシステムは回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用しています。台車は今後の標準となることを目標に作られた新設計のC-DT63及び、C-TR248を装備しております。電動台車にはユニットブレーキを、付随台車にはディスクブレーキの他粘着力確保のため踏面ブレーキ装置を備えています。また、パンタグラフは383系同様シングルアームパンタグラフが採用されました。
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