221系
221系(NA401) 2157H列車 快速
阪和線 堺市 2007年8月13日撮 影

221系(B5) 738T列車 快速
東海道本線 さくら夙川 2007年8月16日撮影

1.概要
 1989年(平成元年)にJR西日本発の新型電車として登場した近郊形電車で、当初は新快速用電車として製造されました。
 形式はMM'ユニットグループのクモハ221形(Mc)、モハ221形(M')、サハ221形(T)、クハ221形(Tc)と1Mグループのクモハ220形(Mc1)、サハ220形(T')、モハ220形(M1)、クハ220形(Tc')で構成されてます。

2.車体構造
 車体は20m鋼製車体で片側に両開き式扉が3扉設けられてます。先頭形状は213系クロ212形のデザインを継承し、展望性の良い大型曲線窓が採用し、上半分が傾斜した流線型となりスピード感にあふれてます。
 側窓は高さ1mの4連窓が採用され、戸袋窓が設けられてます。側窓を大きくし、車体強度確保が出来ない点からステンレス車体採用が見送られてます。
 クモハのみ電動機冷却風の取り込み口が側面に設けられてます。

3.車内設備
 座席はクロスシートが採用され、扉間は両端部2脚を固定、間4脚を転換クロスシートとした2人掛けの座席が採用され、車端部は固定式のボックスシートとなってます。
 クハ221形とクハ220形にトイレが設置されてます。

4.機器類
 制御方式は界磁添加励磁制御が採用され、回生ブレーキを常用し勾配区間での抑速ブレーキも備えてます。制御器はMM'ユニット車がWCS57B、1M車がWCS59Cが採用されてます。主電動機はMM'ユニット車がWMT61S、1M車がWMT64Sが採用されました。駆動装置は中空軸平行カルダンが採用されてます。
 台車は円筒積層ゴムによる軸箱支持方式のボルスタレス台車で、電動車がWDT50H、付随車がWTR235Hが採用されてます。
 ブレーキ装置は電力回生併用電気指令式空気ブレーキ式で120km/h運転対応のため増圧されてます。
 パンタグラフは下枠交差式のWPS27が採用されました。
 冷房装置は集約分散式のWAU701形2基を搭載し、マイコン制御により通年運転をするためベンチレーターが廃止されてます。

5.主な履歴
 1991年(平成3年)に製造終了し、計474両となりました。
 2000年(平成12年)に新快速から撤退しました。
 2008年(平成20年)に223系6000番台との併結運転が開始されました。

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