600形(601編成) 
石山坂本線 浜大津 2009年8月30日撮影

600形(613編成) 
石山坂本線 浜大津 2009年8月30日撮影

1.概要
 1984年(昭和59年)に登場した大津線用の車両です。
 大津線系統では初めての冷房搭載車となりました。

2.車体構造
 車体は引退した300形、260形の車体を流用していますが、丁寧に改修された結果、新車とほぼ変わらない車体となってます。
 また、同時期に登場した京阪本線用の6000系の設計思想を取り入れてます。
 車体長は15,000mmで片側に両開き式扉が2扉設けられてます。
 1次車は運転台前面窓は平面ガラス2枚で構成されてますが、2次車行こう曲面ガラス2枚構成に変更されてます。
 1次車〜3次車613編成までは連結面が丸妻で、615編成以降の連結面は切妻となってます。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。

4.機器類
 制御方式は同時期に登場した6000系と同じ界磁位相制御が採用されました。
 制御装置はACFR-M853-788A、主電動機は出力53kWのTDK8565-Aが使用されてましたが、1500V昇圧時に700形と同じ制御装置ACRF-H570-793Aへ、主電動機は70kWのTDK8760-Aに換装されました。
 ブレーキ装置は発電・回生弁併用非常管付三管式直通空気制動が使用されてましたが、昇圧時に発電・回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキに変更されました。

5.主な履歴
 1988年(昭和63年)までに2両編成10本が製造されました。
 1993年(平成5年)に架線電圧が1500Vに昇圧され、制御装置や主電動機など、電気関係の改修が行われました。
 1997年(平成9年)10月12日以降は京津線と京都市営東西線の乗り入れが開始されたことにより、専ら石山坂本線で活躍してます。
 2003年(平成15年)10月4日よりワンマン運転が行われ、運転台のマスコン付近の左側にドアスイッチが新設され、さらにドアチャイム付の自動放送装置も導入されました。

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