AE51
新AE形 16AE02 特急「スカイライナー」32号
京成本線 町屋〜千住大橋 2010年7月17日撮影

新AE形 13AE03列車 特急「スカイライナー」35号 
成田スカイアクセス線 成田湯川 2010年7月31日撮影

1.概要
 2009年(平成21年)に製造された特急車両です。
 2010年(平成22年)7月17日に開通したスカイアクセス経由のスカイライナーの他モーニングライナー・イブニングライナーで使用されてます。
 デザイナーには山本寛斎氏を起用し、スピード感溢れるデザインとなりました。
 スカイアクセスの新線区間では最高速度160km/hを実現するための機能を備えてます。

2.車体構造
 車体は京成での本格的採用が初となるアルミニウム合金の中空押出型材を使用したダブルスキン構造が採用され、軽量化が図られました。
 車体長は先頭車が19,500mm、中間車が19,000mとなってます。
 先頭形状はスピード感溢れる流線型となり、真ん中に4つのヘッドライトが設けられてます。AE100形と異なり浅草線への乗り入れは考慮されてないので非常用貫通路は設けられてません。
 乗客用扉は幅1,000mmの片開き式扉で、1両当たり片側に1箇所設けられてます。また、乗降客用扉は、高速走行でトンネル突入した時の急激な気圧変動を軽減させるため、4本のシリンダで客室側から押さえつける機能を備えてます。
 客室側窓は面積の大きい連続窓が採用されました。

3.車内設備
 座席は2人掛けの回転式リクライニングシートが採用され、シートピッチは1,050mmとなってます。
 全ての座席脚部の前後にサービス用コンセントが設けられてます。
 客室照明は京成では初めて間接照明が採用され、照度を確保するためAE100形の2倍の蛍光灯が使われてます。
 客室端部の通路上には車内案内表示器が設けられてます。
 海外旅行客の利便を図るため、AE100形より1.5倍の容量がある2段式の荷物置き場が設けられました。また、セキュリティー確保のため監視カメラが設けられてます。
 各出入り口には防犯カメラが設置され、乗客の安全が確保されてます。
 5号車には車椅子対応座席と、多機能洋式トイレ、男性用小便器、洗面所が設けられてます。
 4号車にはサービスコーナーとして清涼飲料水の自動販売機、自動体外式除細動器(AED)が設けられてます。

4.機器類
 制御装置はIGBT-VVVFインバーター制御が採用され、主電動機を4台1群として制御します。
 主電動機は定格出力175kWのかご形三相誘導電動機(TDK-6070-A形)が採用されました。
 駆動装置はTD平行カルダン駆動方式が採用されました。
 台車は京成としては初めてボルスタレス台車が採用され、先頭台車には大手私鉄では初めてフルアクティブサスペンションが採用されてます。型式はヨーダンパ付モノリンク台車で電動車がSS170M、付随車がSS170Tとなってます。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用し、さらに高速運転に対応するため電動台車に油圧キャリパー式ディスクブレーキが採用されました。
 集電装置ははシングルアーム式パンタグラフ(PT7131-C形)が採用され、高速走行時の離線防止のため油圧ダンパーが設けられてます。

5.主な履歴
 2010年(平成22年)7月17日にスカイアクセスが開通し、スカイライナーとして営業開始されました。

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