2800系(2812F) 準急 1341列車
大阪線 鶴橋 2006年4月9日撮影

2800系(2804F)) 準急
名古屋線 米野 2015年5月5日撮影

1.概要
 2610系のロングシートバージョンとして登場した車両です。
 現存する形式と編成は下記の通りです。
 ←宇治山田・鳥羽方
 モ2800形(Mc)-ク2900形(Tc)
 モ2800形(Mc)-モ2850形(M)-ク2900形(Tc)
 モ2800形(Mc)-サ2950形(T)-モ2850(M)-ク2900形(Tc)

2.車体構造
 車体は20m級の構成車体で、扉は片側に両開き式扉が4か所設けられています。
 先頭形状は、中央に貫通扉が設けられ、上部左右にヘッドライト、下部左右にテールライトと標識灯が設けられています。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。

4.機器類
 制御方式は抵抗制御となっています。
 主電動機は、直流直巻電動機(MB-3110A)となっています。
 駆動装置は、WNドライブとなっています。
 台車は、シュレーリン式空気バネ台車のKD-72系が採用されました。最終増備の2816F、2817FはKD-87系が採用されました。
 ブレーキ装置は、HSC-D電磁直通ブレーキとなっています。

5.主な履歴
 1972年(昭和47年)に製造されました。
 1973年(昭和48年)に製造された車両から行先方向幕が設けられました。
 1979年(昭和54年)に製造された最終増備車では台車の変更の他、パンタグラフが下枠交差型に変更されました。
 1987年(昭和62年)に2817Fのサ2967にトイレが設けられました。
 1993年(平成5年)に車体更新が行われ、車体側面に行先方向幕が追加されました。
 1997年(平成9年)に2811F、2813F、2815FがL/Cカーに改造されました。同時にこの3編成のサ2950形にトイレが設けられました。
 2006年(平成18年)7月に2809Fの名古屋線転属と組成変更に伴いサ2959が編成から抜かれ廃車されました。2800系としては初めての廃車となりました。
 2008年(平成20年)に2回目の車体更新が行われました。主に転落防止幌設置、ク2900形に車椅子スペース設置、トイレの洋式化が行われました。

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