2000系
2000系(2005F) 快速特急 302列車
名鉄本線 神宮前 2007年1月3日撮影

2000系(2001F) 空港特急ミュースカイ 22列車
名鉄本線 神宮前 2018年5月1日撮影

1.概要
 2005年(平成17年)に開港した中部国際空港(セントレア)へのアクセス特急として、2004年(平成16年)に登場した特急車両です。
 全車座席指定の特別車で、愛称をμ(ミュー)と称してます。
 4両編成が用意され、編成は下記の通りとなります。
←豊橋                      岐阜→
 ク2000(Tc)−モ2050(M)−モ2100(Mc)
 ・4両編成組み替え後
 ク2000(Tc)−モ2050(M)−モ2150(M1)−モ2100(Mc)

2.車体構造
 車体は、軽量化が図られた鋼製車体で、20m級の車体となっています。先頭部は外板塗装仕上げに透明のポリカーボネードが取り付けられてます。
 片側に2か所両開き式扉が設けられています。扉幅は1,000mmとなっています。
 連結時に編成間の移動を可能にするため、半自動幌連結装置を備えた貫通扉が設けられてます。
 車体断面形状は曲線で傾斜制御を行っても車両限界内に収まるように、腰部にRを付けた形状になってます。

3.車内設備
 車内の座席は電動回転式リクライニング連動座面ティルト機構を採用し、乗り心地の向上が図られてます。
 シートピッチは1000系と同じ1,000mmとなってますが、座席の足下に空間を設け居住性を向上してます。
 車内妻面には22インチの液晶ディスプレイが設置され文字による案内の他、走行時の前方風景を映し出すことが可能です。

4.機器類
 制御装置はIGBT素子を用いたデュアルモードVVVF/CVCFで、170kWの三相かご形誘導電動機を3台制御できます。
 モ2050とモ2100の3軸に主電動機が搭載され、1軸は非搭載となっています。後から増結されたモ2150には2軸に主電動機が搭載され、残り2軸は非搭載となっています。
 ブレーキ方式は全電気指令ブレーキで、回生ブレーキ制御は停止まで電気ブレーキが利く純電気ブレーキを採用してます。
 駆動方式は、WN駆動方式が採用されました。
 台車はボルスタレス台車が採用され、空気バネに給排気機能を設け車体を最大2度傾斜することが出来る傾斜制御装置が採用され、曲線の通過速度が+10〜15km/h向上させることが出来ます。
 常用ブレーキについてはTICS(Train Information Control System)により編成単位でブレーキ力を管理し、制輪子の摩耗を低減してます。
 従来の電気指令ブレーキ車との混結を可能にするため、接点信号読替装置を装備してます。
 ただし、従来の電気ブレーキ車と混結したときは車体傾斜制御は行われません。

5.主な履歴
 2005年(平成17年)1月29日より運用開始されました。
 2005年(平成17年)度のグッドデザイン賞を受賞しました。
 2006年(平成18年)度のローレル賞を受賞しました。
 2006年(平成18年)に3次車が製造されました。当初より4両編成となりました。
 2006年(平成18年)に1,2次車を3次車と同じく4両編成にするため、中間車を1両増結しました。
 増結に際し、モ2050形のパンタグラフはモ2150形に移設されました。
 2008年(平成20年)12月から列車種別が空港特急「ミュースカイ」になりました。

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