3500系
3500系(3505F) 急行 1342列車
名古屋本線 神宮前 2022年2月27日撮影
更新車

3500系
3500系(3523F) 回送
名古屋本線 神宮前 2022年2月27日撮影
未更新車

3500系(3522F) 準急 5482列車
名鉄本線 神宮前 2022年2月27日撮影
未更新車

3500系(3515F) 普通 7450列車
名鉄本線 神宮前 2022年2月27日撮影
未更新車

1.概要
 名鉄としては初めての、VVVFインバータ制御車の通勤車としてデビューした。
 4両編成が用意され、編成は下記の通りとなります。
←豊橋                         岐阜→
ク3500(Tc1)−モ3550(M2)−モ3650(M1)−ク3600(Tc2)

2.車体構造
 車体は普通鋼が採用され、18m級の車体となっています。
 片側に両開式扉が3か所設けられています。
 先頭形状は非貫通式で6500系の6次車に近い形状となりました。
 右下ヘッドライト上部に電気指令式ブレーキを表す「ELB」(Electric Command Brake)のロゴマークが飾られています。
 先頭下部には排障器が設けられました。。

3.車内設備
 座席は、オールロングシートとなりました。
 車椅子スペースは運転席後方に設けられました。
 車端部に号車表示器とLEDの案内表示器が設けられました。

4.機器類
 制御装置は、GTO-VVVF制御方式が採用されました。1台の制御機で主電動機を4台制御します。
 主電動機は、170kWの三相かご形誘導電動機が採用されました。
 制動装置は、回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキのMBS-A形が採用されました。
 駆動方式はTD継手式中実軸平行カルダンが採用されました。
 台車は、名鉄では初めてボルスタレス台車が採用されました。

5.主な履歴
 1993年(平成5年)に1次車が製造されました。
 1994年(平成6年)に2次車が製造されました。列車無線のアンテナ形状が変更されました。3509Fの岐阜方先頭車に試験的に折り畳み式補助椅子が設けられました。
 1995年(平成7年)に3次車が製造されました。主制御器、主電動機は東洋電機製の他、東芝製と三菱電機製が採用されました。
 1996年(平成8年)に4次車が製造されました。折り畳み式補助椅子が本格的に採用されました。ドアチャイムが設けられました。SIVがGTOサイリスタ方式からIGBT方式に変更されました。
 1997年(平成9年)に5次車が製造されました。
 1997年(平成9年)に試験的に折り畳み式補助椅子が採用されていた3509Fの残りの3両と3508Fにも折り畳み式補助椅子が設けられました。
 2013年(平成25年)に3511Fが試験的に機器更新が行われました。車内案内表示器は両端の運転台後部のみ更新されましたが、後に一旦元に戻され、さらに本格的な更新を受けてます。
 2017年(平成29年)より制御装置の更新工事が行われました。同時に行先表示器のフルカラーLED化、ドアチャイムの新設、車内案内表示器の更新工事が行われました。
 2019年(平成31年)より上記の更新に加え、車内更新も行われました。一部座席下に非常梯子を設けたほか、中間車に車椅子スペースが設けられました。

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