2061
2000形(2061) 大牟田線 西鉄福岡

 2000形は、1000形等の4両編成で運転される特急の混雑が激しくなった為、それらに代わる特急車として1973年(昭和48年)に登場した車両で、西鉄では初めて6両固定編成で登場しています。
 付番もこれまでとは違い、編成番号と位置が一目が分かる様になっています。
 正面は非貫通で、上部は限界いっぱいまで広げられた正面ガラスが3分割され、窓下部の銀色の飾り部に灯火類を配した独特のデザインで、運転台は近年の高速電車としては珍しい中央配置となっています。
 側面は両開き2扉で扉間には2連のユニット窓が6組配置されています。
 車内は扉間が転換クロスシート、車端部がロングシートになっており、当初から冷房車です。
 この様な、独特のデザインや無料特急車としてはデラックスな車内が評価され1974年(昭和49年)のローレル賞を受賞しています。
 2000形は大牟田線の特急車として活躍してきましたが、8000形の登場で特急運用から外れ、3扉化と一部ロングシート化等の格下げ改造が行なわれる事になりました。改造は6組ある2連窓の内中央の2組をつぶして両引き扉と戸袋を設置、また窓撤去部のクロスシートをロングシートに変更しましたが、その他のクロスシート部はそのまま残されました。塗色も2扉時代のゴールデンイエローに赤帯のままとなっており、他の一般用車のアイスグリーンとは違っています。
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