8000
8000形(8051F) A173列車 特急
大牟田線 薬院 2012年7月21日撮影

8000形(8051F) A173列車 特急 
天神大牟田線 薬院 2012年7月21日撮影


1.概要
 1989年(平成元年)に西鉄創立80年とアジア太平洋博覧会の開催に合わせて登場した特急用車両です。
 番号の付け方は2000形と同じシステムになっています。
 形式はク8000形とモ8000形が存在します。
 編成は下記の通りです。
←大牟田
 ク8000-モ8000-モ8000-モ8000-モ8000-ク8000

2.車体構造
 車体は19m鋼製車体で、片側に両開き式扉が2カ所設けられています。
 正面は曲面ガラスを使用した大胆な流線形スタイルとなり、側面扉間窓は両端が1段下降式の2連窓の他は固定窓となっていますが、側窓間の柱は黒く塗装されていて、あたかも連続窓の様に見えます。
 特に先頭車は運転台側の扉を中央寄りに配置して、運転台と扉間に幅2.66mもある極めて大きな側面窓を配しており、これまでの西鉄車両からは大きくイメージが変わりました。

3.車内設備
 車内は転換クロスシートで、車端部がロングシートです、ただし先頭車の運転台後部(大窓部)は転換クロスシートになっており、前面展望を考慮しています。
 また近年の特急用車両では当たり前になった、カード式の公衆電話がモ8003に設置されています。この関係で、モ8003には大牟田線車両では唯一の連結面扉が取り付けられています。

4.機器類
 制御装置は抵抗制御(ABFM-188-15DHD:三菱電機製)が採用されました。
 主電動機は三菱電機製のMB-3189-B(135kW)が採用されました。
 駆動装置はWN平行カルダンが採用されました。
 制動方式は三菱電機製の発電制動併用電気指令式電磁直通空気制動が採用され、先頭車はMBS、中間車がMBS-Dとなっています。
 台車は車体連結のダイヤフラム型空気バネを採用し、軸箱支持は円筒ゴム軸箱支持方式のKW-60A形(電動車)、KW-61A形(制動車)となっています。

5.主な履歴
 2001年(平成13年)より順次公衆電話が撤去されました。
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