5007F
5000形(5007F) 8171列車 普通
大牟田線 薬院 2012年7月21日撮影

5000形(5111F) G171列車 急行 
天神大牟田線 薬院 2012年7月21日撮影

1.概要
 1975年(昭和50年)に700形の設計思想を基本に製造された通勤形車両です。。
 車両形式は、モ5000、ク5000、サ5000の3形式しかありませんが、編成毎に編成位置を表わす為に付番は以下の通りになっています。いずれも下2ケタは編成番号となります。
 ク5000 大牟田側制御車 Tc1
 モ5100 大牟田側電動制御車 Mc
 モ5200 中間電動車 M1
 モ5300 中間電動車 M2
 サ5400 付随車 T
 ク5500 福岡側制御車 Tc2
 編成は下記の通りです。
←大牟田
 ク5000(Tc1)-モ5200(M1)-モ5300(M2)-ク5500(Tc2)
 モ5100(Mc)-モ5300(M2)-ク5500(Tc)
 モ5100(Mc)-モ5300(M2)-サ5400(T)-ク5500(Tc)

2.車体構造
 車体は19m鋼製車体で片側に3カ所両開き扉が設けられています。
 正面は運転士の視界向上の為運転台側のみに曲面ガラスを使用した左右非対称形態となっています。
 扉間窓は2連ユニット窓2組となっています。
 塗色は、アイスグリーンに赤帯といういでたちで登場し、その後他の一般用形列もこの塗色に変更されていきました。

3.車内設備
 車内はロングシートで、先頭車の運転台部分は客室内に飛び出しているなど、正面デザインと併せてやや実用本位的な構造になっています。
 運転台はマスコンを横軸式(前後に動かすタイプ)にしたデスクタイプに変更されています。

4.主な機器類
 制御装置は抵抗制御(ABFM-188-15MDHC:三菱電機製)が採用されました。
 主電動機は135kWの直巻整流子電動機(MB-3189-A:三菱電機製)が採用されました。
 駆動装置はWN平行カルダン駆動方式が使用されました。
 制動方式は発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)が採用されました。
 台車は、通勤形では初めて空気バネ台車(電動車:KW-9、付随車:KW-10)が採用され、軸受け支持方式はペデスタル式となっています。

5.主な履歴
 1982年(昭和57年)製造の6次車(5120F〜5122F)は、台車をKW-9A KW-10Aに変更。6次車のうち5122Fは、補助電源装置を試験的に90kVAのSIVに変更されました。
 1983年(昭和58年)製造の7次車(5123F〜5128F)は、M1車のパンタを2個装備に変更(SIVに対応する為)。
 1985年(昭和60年)に製造された5131F(9次車)のク5531の台車を試作的に軸箱支持方式を円筒ゴム軸箱支持方式としたKW-61が採用されました。
 1986年(昭和61年)製造の10次車・11次車(5033F〜5035F、5136F〜5140F)の台車を前述のク5531の試験結果を得て軽量タイプKW-60(電動車)、KW-61(付随車)に変更。
 1988年(昭和63年)製造の12次車(5140F)の台車は予備品のKW-9 KW-10を採用。
 1991年(平成3年)に一部の3両編成を4両化するためにサ5400が組み込まれました。台車は8000形で実績のあるKW-61Aが採用されました。

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